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2013/03/22

バレンタインデープレゼント!

 ゴンチャロフ著の『オブローモフ』(井上 満訳)をようやくというか、ついにというべきか、読了した。
 恐らくは35年ぶりの再読である。

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← マーカス・デュ・ソートイ/著『数字の国のミステリー』(冨永星/訳 新潮社)

 初めて読んだのは、学生時代で、ロシア文学に傾倒していたころだった。
 フョードル・ドストエフスキーを始め、ニコライ・ゴーゴリ、レフ・トルストイ、イワン・ツルゲーネフ、アントン・チェーホフ、ミハイル・ショーロホフ、アレクサンドル・プーシキン、ミハイル・レールモントフと、有名な作品は片っ端から読み倒していった。

 その中でイワン・ゴンチャロフとの出会いもあったわけである。
 マクシム・ゴーリキーやアレクサンドル・ソルジェニーツィン辺りとなると、熱意は失われた。
 小生の読解力や感受性は、黄金時代のロシア文学が限界だったのかもしれない。

 ドストエフスキーには特に惑溺して、小説に限れば、全作品を全て最低3回は読んでいる。
 全集も河出版と新潮社版の二つを揃えた(無論、全部、読んでいる)。
 ゴンチャロフについては、『オブローモフ』のみ(当時は、岩波文庫版)!
 
 本書の内容は、以下に尽きる:
 

イリヤー・イリッチ・オブローモフは純な心と聡明な知性を備えているが、役所勤めに耐えられず職を辞してより、領土のオブローモフカから送られてくる年貢に頼って、ペテルブルグで引きこもり同然の暮らしを続けていた。彼の親友シュトルツは彼を生活の場に引っ張り出そうと奮闘する。シュトルツの紹介で少女オリガと知り合ったオブローモフは、彼女と恋しあうようになって復活しかけるが、破局に終わり、家主の未亡人アガーフィヤのもとで再び怠惰な暮らしに戻る

 だが、ゴンチャロフの語り口は無類に魅力的で、ひたすらに引き込まれていく。
オブローモフ』とドストエフスキーの(特に我が青春の文学書だった)『罪と罰』との共通点を敢えて挙げれば、それは両者共に、引きこもり小説の極地だということだろう。
 その気味が自分にもあったわけだ(今も)。
 その辺りの詳細については、旧稿である「『オブローモフ』にはまった頃のこと」に譲る。

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← ゴンチャロフ著『オブローモフ』(井上 満訳 決定版ロシア文学 日本ブック・クラブ ) 「革命前のロシアの知識人の一典型を描く。良心がありながら、自分からは何もしようとしない、何もできない人間像。ひょっとして、現代日本の人間像かもしれない・・・。トルストイやドストエフスキーの陰にかくれてはいるが、ロシア文学の傑作」だって。動のドストエフスキーに対して、ゴンチャロフのこれは「静」の極み。だからって、読んで退屈は決してしなかった。 (画像や情報は、「オブローモフ ゴンチャロフ 井上 満訳 決定版ロシア文学全集 日本ブック・クラブ - 古本うしおに堂」より)

 さて、一か月以上も過ぎたが、今年のバレンタインデーは、思い出深いものとなった。
 ネッ友からプレゼントをもらったのだ。
 貰ったのは商品券。
 本来ならチョコレートを選ぶべきなのだろうが、野暮な小生は、本を選んだ。
 それは、マーカス・デュ・ソートイ著の『数字の国のミステリー』(冨永星訳)である。
 ずっと図書館で借りた本を読んできたが、それはそれでいいのだが、やはり読み終えた本、気に入った本は手元に置いておきたい。
 久しく買って本を読むことはない。
 なので、敢えて本を選んだのだ。
 マーカス・デュ・ソートイの本は既に、『シンメトリーの地図帳 』『素数の音楽 』と読んできた(共に、冨永星/訳 新潮クレスト・ブックス)。
 出版社の案内によると:

毎年恒例、英国王立研究所のクリスマス・レクチャーでその数学者は語り出した。素数の謎にゲーム必勝法、果ては世界七大超難問であるミレニアム問題にいたるまで……。世界的ベストセラー『素数の音楽』の著者であり、今なおトップクラスの現役数学者が現場の数学者たちの豊富なエピソードを交えながら不思議の国へご案内!

 数学の楽しさ、奥深さを、数学には縁のない、しかし好きで好きでたまらない小生を数式は一切使わずに、惹きつけて離さない物語に仕立て上げている。

 ゴンチャロフの『オブローモフ』も読了したし、次は、マーカス・デュ・ソートイ著の『数字の国のミステリー』(冨永星訳)を楽しむぞ!

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コメント

ドストエフスキー懐かしいですねえ。
僕も外国文学にハマった時期がありましたよ。
弥一さんは、罪と罰ですか。
さて、バレンタインデーに商品券ですか。
ホワイトデーは過ぎましたが、お返しは?

投稿: oki | 2013/03/23 22:13

okiさん

「罪と罰」以前には、「ジェーン・エア」がありますが。

外国文学、小生、未だに嵌っています。
ガルシア=マルケスとか。
最近もツルゲーネフやらゴンチャロフなど。

でも、日本の文學にも関心はないわけじゃないですよ。

投稿: やいっち | 2013/03/23 22:31

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