孫崎 享著『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』へ
孫崎 享著の『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』(祥伝社新書)を借りてきた。
← 孫崎 享【著】『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』(祥伝社新書)
昨日の日記にも書いたが、さすがに図書館には既に9冊が所蔵になっていた。
ただ、昨今の人気者(?)だけあって、大半が貸出し中で、すぐに借りられるのは2冊だけ。
そのうちの一冊が上掲書。
これも、書棚にはなくて、ちょうど返却されたばかりで、カウンターにあった。
これから読みだすのだが、「孫崎 享【著】『戦後史の正体』再び」に続き、同氏の本は2冊目となる。
「孫崎 享【著】『戦後史の正体』再び」にも書いたが、同氏の主張は、外務省上がりの元役人という素性を鑑みると、やや奇矯とも受け止められかねない性格のものに思える。
しかし、賛否はあっても、一考に値する内容がある。
生ぬるい頭には、極論めいた意見も。
← 孫崎 享【著】『 戦後史の正体―1945‐2012』(「戦後再発見」双書〈1〉 創元社)
旧稿にも書いたが、「議論の余地のある情報も多々あるのかもしれないが、とにかくウロコが落ちるような事実があまりに多い。このような本が過去になかったことも不思議だが、このような本が外務省の主流派(アメリカ追随派)ではなく、やや傍流(?)路線を歩いてきたとはいえ、外務省OBが書くってことに驚く」のである。
日米同盟一辺倒ではもう埒が明かないといった考えの持ち主が外務省にもいたとはやや驚く。
まさに今、日米同盟一辺倒の首相が政権運営に当たる。
アメリカの力に依存しないと海外の情報を得られない日本。
一方、過度にアメリカ追随の傾向が強まると、海外(イスラム教の原理主義者)には、反イスラム勢力の片棒を担ぐ<外国人>と見做され、テロのターゲットになる懸念が高まる。
← ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて 上 増補版』(三浦陽一・高杉忠明訳、岩波書店刊)
といいつつ、孫崎 享著の『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』は、まだ1頁も読んでいない。
どんな斬新な観点や展望を示してくれるのか、楽しみである。
内容が気になるかたは、とりあえずは、「日米安保という幻想/『日本人のための戦略的思考入門 日米同盟を超えて』孫崎享 - 古本屋の覚え書き」など参照のこと。
「孫崎 享【著】『戦後史の正体』再び」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(1)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(2)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(3)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(4) 」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(5)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(6)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(7)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(8) 」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(9)」
「ジョン・ダワー著『敗北を抱きしめて』雑感(余談) 」
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