富山の運転マナーを嘆く
ツイッターで以下のような発言をしたことがある。
年末年始、救急車の出動が頻繁。ご苦労様です。ところで、東京だと、救急車が通過しやすいよう、一般車が道を空けると、救急車が「ありがとうございます」と必ず云う。富山じゃ、救急車は、ただ黙って通過するだけ。
夜の車の走行。東京だと、信号待ちの間、ヘッドライトは消す。特に坂道では。富山では、みんな点燈したまま信号待ち。無駄だし、交差点を通過する車には邪魔なんだよね。
いずれもツイッター上の発言で、やや舌足らず。
なので、本ブログで補足しておく。
富山に帰郷して早、五年となる。
車関係の仕事をしていることもあってか、運転上のマナーが気にかかる。
たとえば、道路で道を譲る際、東京だと、手を挙げるか(会釈するか、非常灯を点滅させるか)どうかして、とにかくお礼の合図を示す。
小生はこれは当たり前のマナーだと思っていた。
しかし、これは富山じゃ、当たり前じゃなかった。
お礼の意を示さない奴が結構いる。
無論、東京だって、お礼の合図を示さない奴もいたが、富山はマナー意識に欠ける奴が多いのだ。
車線変更して隣の車線へ割り込む際も、ウインカーなしでの割り込みはもちろん、とにかく強引に割り込むのが実に多い。
東京だったら、喧嘩沙汰である!
待ってあげている相手への配慮の欠片もないなんて。
あるいは単に運転に余裕がないのか。
地元の車同士なので、甘えているのか。
小生は車やオートバイなど、運転歴は四十年近い。
その大半は東京だが、東京では全く体験しなかったことを、帰郷して五年の中で二度、経験してしまった。
それは当て逃げである。
いずれも、タクシーを運転していてのこと。
一度目は、相手は小母さんで、小生がコンビニでお客さんが買い物をしているのを待っている最中のこと。
痕から来た小母さんが運転する軽のワンボックスが小生のタクシーのドア(側面)にぶつけたのだが、知らん顔をして去ってしまった。
お客さんが居て、追いかけることもできず、小母さんの車のナンバーを控える暇もなかった。
逃げられた小生は、仕方なく、自損事故で処理した(住宅街の狭い路地の角を曲がりきれず…という理由にした)。
二度目は、新富町のある居酒屋の前でのこと。
道路を通過しようとしたら、若い女性が運転する軽自動車が道路の真ん中に止まって、路肩の同僚か誰かとお喋りしている。
飲み会の待ち合わせの件か何かで打ち合わせしているらしい。
仕方なく、止めて待つ。
ようやくお喋りが終わったので、動き出す…と思ったら、バックしてくるではないか!
どうやらバックして、道路に面する駐車場に止めようとするらしい。
が、そこは、一方通行の出口。
本来なら、車を順行させて一回りしないと、駐車場へは入れられない。
それを、女性は一方通行の出口から逆走させて、手早く駐車場に止めようとしたのである。
周りも(当然、後ろも)見ないで。
驚いたのは小生。
女性の軽がいきなりバックしてくるのだ!
全く、後ろを見ないで、思いつきのままに!
小生は、慌ててクラクションを鳴らした。一度ならず二度も三度も。
なのに、停まらない。
遅かった。
女性の軽は、我がタクシーの左前角に、後部右角でぶつけてしまった。
もっと驚いたのは、それからの女性の行動である。
車を止めて降りてくるかと思いきや、慌てて車を(今度は前へ)走らせ、路地へ逃げ込んでしまった。
追いかけるべきだったのだろう。
が、とにかく番号や車種はメモしておいた。
ああ、これが富山のドライバーのモラルの実態なのか……
ということで、今日は余談が過ぎた。
冒頭の呟きについては、後日、改めて補足したい。
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コメント
東京の人が秩序正しいということでしょう。
大阪だとまた違うようですね。
車のマナーはともかく、歩行者や自転車のマナーが、東京よろしく無い。
歩きたばこ、たばこ吸いがらポイ捨て、スマートフォン使いながらの自転車、無灯火ー挙げていけばキリがないけど、どれも事故に繋がる。
衣食足りて礼節を知るというけど、彼らは衣食足りないのか?
それより、戦争とか体験したことない甘い親に育てられたツケとも思う。
投稿: oki | 2013/01/09 04:20
okiさん
東京は、いろんな地方からの人たちが集まっている、だからこその都会。
なので、ルールが大切なのでしょう。
その点、富山(に限らず、多くの地方)は、田舎者ばかりの町なので、阿吽というか、内輪のローカルルールが横行するってことでしょうね。
車については、大阪や泉、神戸ナンバーの車が荒っぽい運転だと、本で読んだり、お客さんから聞いたことがあります。
富山でも、海辺近辺の人は気性が荒いってことも、何度となく聞いたことがあります。
この辺り、テレビ局などがドライバー(あるいは歩行者)のマナーを、東京などの都会と地方とを調べて特集してみるってのも、面白いかな、と。
投稿: やいっち | 2013/01/09 21:11
40年ほど東京で暮らし、最近富山にもどっている者だが、富山の車の運転で気になる点が三つある。
一つは大きな交差点での右折方法違反が目立つこと。交差点の中心近くを通らなければならないのに、直進車よりも前に右折してしまおうと、まず信号無視をして赤信号で交差点内に侵入し、さらにショートカットして右折するという、都会では普通お目にかからない方法で右折する車が多い。交通量が多い都会ではなく、絶対的な交通量の少ない富山市内で盛んに行われているので、これはせっかちな県民性の現れと言えよう。
二つ目はこれと矛盾するのだが、片側二車線道路で、やたらと左側車線ばかりを使いたがる。結果として右側車線はガラガラにすいていて、実質一車線道路になってしまっているが、対向の右折車はジッとトロトロ走る一車線分の車列を待っていなければならない。何のための幅広い二車線道路なのか分からない。この現象の理由は多分、直進中に右折車がいて進路をふさがれた場合の進路変更が面倒くさいか、自信がないかのいずれかだろう。いずれにしても進路変更をしたがらないのは田舎のドライバーの癖である。
三つ目は、郵便カブくらいしかバイクを知らないためか、小型や中型や大型のバイクでもやたらと抜こうと仕掛けることである。これは車とバイクの特性の違いを熟知していて、棲み分けを徹底している都会のドライバーの絶対しないことだ。富山だけでなく、田舎全般に言えるかもしれないが。
投稿: kei | 2016/07/14 20:05
keiさん
帰郷して8年。富山(田舎)のドライバーのマナーの悪さを日々、つくづく感じています。
慎重さ(実際はドンチョウさ)、せっかちさ(実際は甘え)がひどいです。
田舎(地元)のドライバー同士だからという甘えの構造があると思われます。
投稿: やいっち | 2016/07/17 21:31