増加傾向を示す「雷日数」
19日だったか、ラジオで「富山の雷日数は過去3番目 - NHK富山県のニュース」といったニュースに接した。
「富山地方気象台が去年1年間に、雷を観測したのは47日で、気象台が観測を始めた昭和14年以降、3番目に多くな」ったとか。
← 落雷の光景 「雷とは、電位差が発生した雲または大地などの間に発生する光と音を伴う大規模な放電現象」のこと。 (情報や画像は、「雷 - Wikipedia」より)
気象庁によると、「富山の47日は、最も多かった金沢地方気象台の66日や、福井地方気象台の50日、秋田地方気象台の49日に続き4番目に多くなってい」るという。
「富山で雷の発生が多いことについて、富山地方気象台は「富山は、北から入り込んでくる寒気が立山連峰などの山地にぶつかって、大気の状態が不安定となりやすいことに加え、寒気と日本海の海水との温度差によっても雷雲が発生しやすい」と話しています」。
晩秋から冬にかけては、「日本海の高い海面水 温との気温差が大きくなり、雷雲が発達しやすかったことが原因とみられる」が、一年を通して増加の傾向が強まっているとすると、違う条件を考えないといけない。
「北國・富山新聞ホームページ - 石川のニュース」(昨年11月15日のもの)によると、「気象庁のまとめでは、雷日数の増加傾向はここ50年で顕著になっている。特に冬季の 3カ月(12月から翌年2月)だけの雷日数でみると、1960年代は平均11・2日だ が、2000年代は22・5日と2倍に増えた」という。
「金沢はもともと雷が多く、世界有数の雷多発地帯として知られるが、この半世紀で増加 している背景には、日本海の海面水温の上昇がある」とも。
→ 雷神(尾形光琳画) 雷が雷様の為す災いなら、「落雷よけに「くわばら、くわばら」と呪文を唱える」ものを。 (画像は、「雷 - Wikipedia」より)
気になるのは雷発生数増加の原因だが、同じく上掲のサイトによると、「気象庁が公表した「気候変化レポート2012」によると、日本海中部の海面水温は1 00年あたりで1・74度、日本海南部で1・26度上昇し、世界の年平均海面水温に比 べ2、3倍の上昇率となった。中国東北部の気温上昇が影響しているとみられる。海面水 温が上昇すると、水蒸気の蒸発量が多くなり、雷雲が大きく発達しやすくなる」とか。
小生は以前、「ブリ漁を炬燵で想い舌鼓」なんて駄句(川柳?)をひねったことがある。
そう、12月からが本番となる、北陸の冬の 雷「ブリ起こし」を想定しての句である。
「12~1月の、寒ブリ漁のころに鳴る雷」といった説明が無難か。
雷の発生数の増加に限らず、これだけ異常気象発生の傾向が強まると、呑気なことは言ってられない。
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