雪の季節にスノーボールなど
昨年師走早々から、雪に悩まされる日々が続いている。
子供の頃、雪の降るのがあんなにも待ち遠しかったこと、実際に降ると、もっと嬉しかったことが夢のようだ。
今は、呪わしい…ほどではないが、降雪の予報が出るだけで、憂鬱になってしまう。
← 真冬となると、見慣れた光景が繰り広げられる。鳥餌果実を求めて、野鳥たちは懸命のようだ。
一人で庭の入口から玄関までの20メートル近く、幅も車が通れるほどに除雪するとなると、結構、きつい。
まして、一日仕事を終えて、丑三つ時などに帰ってくると、家の前までは融雪装置で問題ないのが、我が家の庭だけ、雪が数十センチも積もっていて、覚悟はしていても、きつい。
車を庭に収めるために、未明、雪明りのもと、一人、せっせと雪掻き。
車を止めるだけのつもりだが、新聞配達の方が歩けるようにとか、いろいろ考えると、一時間は除雪作業に費やさないといけない。
そんな中なのに、皮肉なつもりではないのだが、雪に関する本など読む。
物好きもたいがいにしろ! と自分に言いたくなる。
それも、積雪数十センチなんてスケールの話じゃない。地球全体が凍結してしまう、という話なのである。
寒い?
でも、面白いのだから、仕方ない。
→ ガブリエル・ウォ-カ-著『スノーボール・アース―生命大進化をもたらした全地球凍結』(川上 紳一【監修】 渡会 圭子【訳】 ハヤカワ文庫) 本書については、以前、紹介した。
地質学者らの探求に賭ける人間ドラマがエピソードたっぷりに描かれていて、サイエンスに弱い小生でも存分に楽しめた。
その本とは、ガブリエル・ウォ-カ-著の『スノーボール・アース―生命大進化をもたらした全地球凍結』(川上 紳一【監修】 渡会 圭子【訳】 ハヤカワ文庫)である。
徹底した調査と分析、細部にわたっての疑問の払拭への、科学者らのあくなき戦い。
年越の読書となったが、人間臭い科学者らの奮闘のドラマは印象深い。
科学者らの熱気が雪を融かしてくれればいいのだが、それはまた別の問題のようである。
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