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2013/01/31

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(10)

 島崎藤村作『夜明け前』も今回から、いよいよ第二部の下巻となる。明治である。

 明治の世になり制度の改正は混乱を伴わずにはありえない。
 木曽の地にある半蔵にも、例えば地租改正による非常な苦難の最中にあった。海の民なら海での漁、野の民なら米作りが枢要であるように、木曽の山の民にとって、山の木々に絡む様々な生業は命である。

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→ 渓斎英泉「木曽街道六十九次・馬籠」 (画像は、「馬籠宿 - Wikipedia」より)

 が、新しく赴任した役人は地元の事情に疎い。いきなり先祖代々山の民の生業の森や山を、官のものと宣言して、一切、地元の者の陳情を受け付けないのである。尾州藩の役人が権限を持っていた頃は、細々と事情を忖度していたのも、昔のことになってしまった。

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2013/01/30

孫崎 享著『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』へ

 孫崎 享著の『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』(祥伝社新書)を借りてきた。

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← 孫崎 享【著】『日本人のための戦略的思考入門―日米同盟を超えて』(祥伝社新書)

 昨日の日記にも書いたが、さすがに図書館には既に9冊が所蔵になっていた。
 ただ、昨今の人気者(?)だけあって、大半が貸出し中で、すぐに借りられるのは2冊だけ。
 そのうちの一冊が上掲書。
 これも、書棚にはなくて、ちょうど返却されたばかりで、カウンターにあった。

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2013/01/29

杉の木に悩みつつ読書?

 今日は、冬の富山には珍しい快晴の一日。
 空を見上げたら、蒼穹というと大袈裟だろうが、それでも、今時を考えると深みを感じさせる青空が広がっていた。

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← レオナルド・サスキンド著『ブラックホール戦争―スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』(林田 陽子【訳】 日経BP社 ) 本書の題名は、なんだか安っぽくて、手にしなかった。が、著者名が、レオナルド・サスキンドではないか! 数年前、読んで、なかなか読みごたえがあった、『宇宙のランドスケ-プ ― 宇宙の謎にひも理論が答えを出す』の著者なのだ。これは読んでおきたい。

 青空を仰いで、さぞかし爽快だった…と云いたいところだが、さにあらず、見上げたのは実に野暮な理由から。
 そう、我が家の裏庭にある杉の木の件である。

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2013/01/28

スノーノイズ

 二つの粘膜が重なり合っている。
 まるで縫合されたように、べったり重なり合っている。
 行き倒れの恋人たちのように、それとも、季節外れの濡れ落ち葉のように。

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 乾いた瘡蓋を懸命に剥がそうとする。
 腐った蓋の下に命が蠢いている気がして。
 粘着く膿の中に無数のスペルマが漂っている。

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2013/01/27

雪掻きしつつ月と地球とを

 23日(水)から降り始めた雪は、断続的に降り続いて、今日も時折、ちらほら雪が舞う。
 北海道や東北、あるいは新潟などと比べれば、積雪も20センチを超えるかどうかで、懸念されたほどではない。
 これくらいなら、ちょろいものである ! ?

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← 『ザ・ブルー・マーブル』 (1972年12月7日、アポロ17号に搭乗したハリソン・シュミットが撮影した地球) (画像は、「地球 - Wikipedia」より)

 それでも、(久しぶりに連休だったこともあり)昨日未明から今日にかけて、通算5回は除雪作業を強いられた。
 積雪が少なく、新雪のうちは、竹箒でサッサと払うように掃いていたが、積雪が15センチを超えると、もう竹箒は通用しなくなる。
 やはり、スコップの出番である。

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2013/01/26

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(9)

 その呼び名には未だ慣れない東京に新帝も無事に着き、東京城の行宮(かりみや)西丸に着御(ちゃくぎょ)したもうたという知らせも馬篭に届くころだった。馬篭の宿場界隈では、子供たちは、戦(いくさ)ごっこに夢中だった。

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→ 関秀夫著『博物館の誕生―町田久成と東京帝室博物館』(岩波新書)

 ある子供が長州、別の子供は薩摩、また何処かの子供が土佐とかで、戦ごっこをするわけである。中には尾州の役を引き受けるものもある。が、会津の役にだけは誰もなりたがらない。大事な宝物を褒美にして、やっとしぶしぶ会津を演じる…。無論、みんなで会津を崖っぷちへと追い詰めていくのである。

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2013/01/25

三浦 佑之著『古事記を読みなおす』読了

 過日、日記に書いた事情で、何をやっても心は上の空状態である。
 知り合いにいろいろ知恵を求めるが、なかなかいい案が浮かんでこない。

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← 三浦 佑之 著『古事記を読みなおす』 (ちくま新書) 「日本書紀には存在しない出雲神話がなぜ古事記では語られるのか? 序文のいう編纂の経緯は真実か? この歴史書の謎を解きあかし、神話や伝承の古層を掘りおこす」! 著者の主張するように、もうそろそろ明治維新直後の頃、日本の近代化のためにでっち上げられた記紀神話から卒業してもいい頃だろう

 本を読んでいても、いつもなら数頁も読まないうちに睡魔が襲ってくるのに、心配事が脳裏を駆け巡り、そのうち頭がカッカしてきて、頁をめくる手が止まっていたりする。

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2013/01/24

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(8)

 西からは、岩倉具視(いわくらともみ 1825-83)の子息らを総督とする東山道軍がやってくる。江戸城攻撃の一行が木曽を通るのである。半蔵らは、そのための準備を骨身を惜しまずする。松明一万把の仕出しなどを村民を励ましつつ、王師に応じようというのだ。新しい春がもうすぐそこにやってくる、半蔵はそう信じて疑わない。

 新政府は地方の人民の応援なくしてありえない。人民の信頼を勝ち得るために、この度の進発は、「諸国の情実を問い、万民塗炭の苦しみを救わせられたき叡旨(えいし)であるぞ」という触書も出たりする。未だ、諸藩の向背のほどは新政府も測り難いものがあったのだ。

 苛政に苦しめられたものの訴える先は、本陣であると新政府は指定してもいる。あるいは諸藩の藩主等が勤皇の意志を表明すべき場所として指定されたのも本陣だった。庄屋であり問屋をも兼ねる名家である半蔵の本陣の負う責任は重いのだった。

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2013/01/23

増加傾向を示す「雷日数」

 19日だったか、ラジオで「富山の雷日数は過去3番目 - NHK富山県のニュース」といったニュースに接した。
「富山地方気象台が去年1年間に、雷を観測したのは47日で、気象台が観測を始めた昭和14年以降、3番目に多くな」ったとか。

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← 落雷の光景 「雷とは、電位差が発生した雲または大地などの間に発生する光と音を伴う大規模な放電現象」のこと。 (情報や画像は、「雷 - Wikipedia」より)

 気象庁によると、「富山の47日は、最も多かった金沢地方気象台の66日や、福井地方気象台の50日、秋田地方気象台の49日に続き4番目に多くなってい」るという。

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2013/01/22

雨の話…どころじゃない!

 今日は終日の雨だった。
 まだ夕方だけれど、日付が変わっても雨は降り止みそうにない。
 氷雨という言葉を使いたくなる、寒く冷たい雨。
 何か訳もなく憾みたくなるような雨だけれど、一月と云う時期を思えば、雪であって不思議でないわけで、底冷えのする寒さであっても、まだ良しとしないといけないのだろう。

  サルバトーレ・アダモが歌ってヒットした曲に、「雪が降る(Tombe la neige)」がある。作詞・作曲も自身によるもの。

雪は降る あなたはこない 雪は降る 重い心に むなしい夢 白い涙 鳥は遊ぶ 夜は更ける あなたはこない いくら呼んでも 白い雪が ただ降るばかり♪」
 日本語詞は、当代の売れっ子だった安井かずみ氏による(以下の訳詞は、「もっとボーカル! - サルバトーレ・アダモ - 雪が降る」を参照のこと)。

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2013/01/21

SANAA(サナア)にゾッコン

 土曜日だったか、暇の徒然にNHKテレビを見ていた。
 観たのは、世界で高く評価されている、SANAA(サナア)という名の建築家(コンビ)の特集番組である。

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→ 「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」 もとは別の場所にあったが、「2007年12月にマンハッタンのバワリー地区プリンス通りに移転し、再開館した。新しい建物は日本の建築家、妹島和世・西沢立衛(SANAA)とゲンスラーによって設計され、展示スペースが大きく拡張された」もの。ほとんどスラム街のような地区で、犯罪も多発していた地域。なので、建築(設計)に際しても、厳しい制約があった。 (画像は、「SANAA - Wikipedia」より)

 SANAAは、妹島和世(せじまかずよ)と西沢立衛(にしざわりゅうえ)による日本の建築家ユニットで、プリツカー賞、日本建築学会賞2度、金獅子賞他多数受賞しているとか。
 最近はともかく、近年までは日本より海外での評価が高かった。
 建築にはあまり興味を抱かない小生の関心をも惹いたのだから凄い ! ?

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2013/01/20

1964年の東京オリンピックから2020年招致を考える

 三浦 佑之 著の『古事記を読みなおす』 (ちくま新書)を読んでいたら、1964年開催の東京オリンピックについての話題が出てきた。
 せっかくなので、ここで1964年の東京オリンピック、さらには、2020年開催東京招致について呟いてみたい。

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→ 画像は、「JOC - 東京オリンピック 1964」より。

 2020年のオリンピック東京招致への動きが活発化し始めている…らしい。
 少なくとも関係者や東京近辺の方々を中心とする一部においては。
 小生は1954年生まれなので、1964年の東京オリンピックは、我が家に来たばかりのテレビに、家族みんなでかじりつくようにして<観戦>したものだ。
 重量挙げにレフリングに柔道に男子や女子体操に女子(男子も)バレーボールに、最後は、円谷幸吉が力走したマラソン。

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2013/01/19

竹箒と読書と

 木曜夕方からの雪が降りやまない。
 断続的に降り続いていて、金曜日も、ほんのひと時、止むことはあって、止むのかとぬか喜びをさせた挙句、嘲笑うかのように、また大粒の雪が舞う。

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← 三浦 佑之 著『古事記を読みなおす』 (ちくま新書) 「日本書紀には存在しない出雲神話がなぜ古事記では語られるのか? 序文のいう編纂の経緯は真実か? この歴史書の謎を解きあかし、神話や伝承の古層を掘りおこす」! 著者の主張するように、もうそろそろ明治維新直後の頃、日本の近代化のためにでっち上げられた記紀神話から卒業してもいい頃だろう。「記」と「紀」は別物、水と油なのである。

 午後、竹箒で庭を掃いて回った。
 日中でも零度をわずかに上回る気温だったため、雪はふわふわしていて、積雪十数センチほどの雪は、面白いように、掃き飛ばされていく。

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2013/01/18

夕焼けの赤から羊水の記憶へ

 過日、夕焼けは何故にサウダージ(郷愁の念)を掻きたてるのだろうという呟きを見た。
 小生、俗説なのかと思われるが、夕焼けの赤は羊水の赤の記憶…それとも羊水の中で生を営み始めた体験が脳髄のずっと深くに刻まれているからだ、という説を糸口に随想風な短編を綴ったことがあった。

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→ 小原 嘉明【著】『進化を飛躍させる新しい主役―モンシロチョウの世界から』(岩波ジュニア新書) 昨日、車中にて本書を読了。生物学の研究者を志す人にも、門外漢に終わった小生にも、興味深い本である。

 夕焼けの赤…
 燦々と降り注ぐ陽光を目を閉じて感じてみる、すると瞼が真っ赤なのが分かる。血の赤が透けて見えるのだ。
 手のひらを翳して太陽を見やると、手のひらに血の流れているのを直視することができる。

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2013/01/17

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(7)

 いよいよ島崎藤村の『夜明け前』も今回より第二部に入る。

 時代は大きく動いている。幕府の中にも参勤交代を復活を試みるなど、揺り戻しを試みる動きが出たりする。このままの動きを座して眺めていれば、武家屋敷などがなくなり、江戸の町が衰亡すると憂える人も、町の中にはいるのである。

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→ 「鈴木春信画。眼鏡絵を覗く様子を描く。画面上部に設けられた色紙形には、高野の玉川を詠んだ弘法大師の和歌が記され、眼鏡を通して見ている絵も高野の玉川と見られる」 (情報及び画像は、「眼鏡絵 - Wikipedia」より)

 第二部(上巻)冒頭、円山応挙なる名前が目に飛び込んでくる。
 応挙(1733-95)とは江戸中期の画家であり、狩野探幽の流れをくむ画家に入門して絵を学んだ人である。が、彼は「眼鏡絵(めがねえ)」の制作を通して西洋画と出会い、写実的な画風に傾いていった人でもある。

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2013/01/16

庭の雪山を崩したぞ

 今日は曇天が当たり前の富山には珍しく、穏やかな晴れの一日。
 日中は、5℃から7℃の予報。
 なので、久々に洗濯物を外に干した。

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← 11日の立山連峰。今日の立山はもっと凄い景観を呈している。

 外に干す…実に爽快である。
 毛布と併せて使っているタオルケットも選択。
 衣類も、水色のタオルケットも、物干し竿で気持ちよさそうに、揺れている。

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2013/01/15

洞窟壁画は白鳥の歌なのか

 デヴィッド ルイス=ウィリアムズ著の『洞窟のなかの心』(港 千尋訳 講談社)を読了した。
 ラスコーやアルタミラなどの古くから知られる洞窟画、さらに1990年代という比較的近年に発見されたショーヴェ洞窟の壁画など、洞窟画の芸術性はもとより、そもそもの成り立ちの謎への興味は尽きない。

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← 「ショーヴェ洞窟の壁画」 (画像は、「ショーヴェ洞窟 - Wikipedia」より)

 特に、ショーヴェ洞窟の壁画は、「世界最古にして高度に発達した技法や表現で世界を驚かせ、旧石器時代芸術に新たな光があたることになった」(本書の訳者解説より)のである。


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2013/01/14

雨の日には創作など

 今日は、富山は幸いに雨である。
 未明にトイレで起きたのだが、窓を開けなくとも、雨音で雪じゃないことが分かる。

 トイレの窓を開けて、外を眺めてみたら、ざーという雨。

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→ 小原 嘉明【著】『進化を飛躍させる新しい主役―モンシロチョウの世界から』(岩波ジュニア新書) 車中の友にと、昨日から持込み、読み始めた。一つ、謎を解明するごとに、別の疑問難題が浮上してくる。研究はその繰り返しのようだ。

 これが雪だったらと思うと、ぞーとする。
 きっと降雪は今日の夕方までに三十センチほどになっていたかも。

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2013/01/13

灯油配送と『月の沙漠』と

 過日、[mixi]を覗いていたら、以下のようなつぶやきがあった:

灯油屋さんのトラックが『月の沙漠』のメロディーを鳴らしながら来るんだけど、この季節、なんというか、物悲しく寒々しい(´・ω・`)

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← 「月の沙漠記念館から程近い海岸に建てられている、ラクダに乗った王子と姫をあしらった像」 (画像は、「月の沙漠 - Wikipedia」より)

 我が富山市は、雪国の端くれ。当然、トラックでの灯油の販売(配送)の光景は折々目にする。
 昨年11月末には、早々に灯油を配送してもらったものだ。

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2013/01/12

バスケ部キャプテン自殺事件についての桑田真澄氏の意見

 昨日、車中でラジオを聴いていたら、例のバスケット部キャプテンが高校の顧問による体罰を苦に自殺した件で、あの桑田真澄氏が傾聴に値するコメントをされていた。
 小生自身は、体育会系のクラブの経験は、高校一年の後半の半年と、大学入学冒頭の二日(!)だけである(あとは、小学校の高学年の時、少年野球大会出場のため、猛練習に励んだことくらい)。

 なので、自分が偉そうな意見を言い募るのはおこがましい。
 しかし、腹に据えかねるのも、正直なところ。

 桑田真澄氏のコメント(インタビュー)の文面が今朝の朝日新聞朝刊に載っていた。
 ネットでその文面を探したら、幸い、見つかった。
 聞くに(一読に)値すると思われるので、一部、転載させてもらう。

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2013/01/11

夜間信号待ち時のヘッドライトは?

 数日前、「富山の運転マナーを嘆く 」なる日記を書いた。
 もともとは、以下のツイッター上の発言を巡って何か書くつもりだった:
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年末年始、救急車の出動が頻繁。ご苦労様です。ところで、東京だと、救急車が通過しやすいよう、一般車が道を空けると、救急車が「ありがとうございます」と必ず云う。富山じゃ、救急車は、ただ黙って通過するだけ。

夜の車の走行。東京だと、信号待ちの間、ヘッドライトは消す。特に坂道では。富山では、みんな点燈したまま信号待ち。無駄だし、交差点を通過する車には邪魔なんだよね。

 前者もだが、今日は、後者をめぐって書いてみる。

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2013/01/10

雪の季節にスノーボールなど

 昨年師走早々から、雪に悩まされる日々が続いている。
 子供の頃、雪の降るのがあんなにも待ち遠しかったこと、実際に降ると、もっと嬉しかったことが夢のようだ。
 今は、呪わしい…ほどではないが、降雪の予報が出るだけで、憂鬱になってしまう。

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← 真冬となると、見慣れた光景が繰り広げられる。鳥餌果実を求めて、野鳥たちは懸命のようだ

 一人で庭の入口から玄関までの20メートル近く、幅も車が通れるほどに除雪するとなると、結構、きつい。
 まして、一日仕事を終えて、丑三つ時などに帰ってくると、家の前までは融雪装置で問題ないのが、我が家の庭だけ、雪が数十センチも積もっていて、覚悟はしていても、きつい。

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2013/01/09

ニュートンの虹の七色

  デヴィッド ルイス=ウィリアムズ著の『洞窟のなかの心』(港 千尋訳 講談社)を読んでいたら、ニュートンが定着(?)させたと云われる、虹の七色についての記述に遭遇した。
 せっかくなので、補足したいこともあるし、若干のメモ書きを試みることにする。

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→ 虹! (画像は、「虹 - Wikipedia」より)

「日本では、虹の色の数は一般的に七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)と言われる。多くの日本人が虹の色を7色と考えるのは、ニュートンの虹の研究に由来する学校教育によるものである」ことは、今では広く知られているようである。

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2013/01/08

富山の運転マナーを嘆く

 ツイッターで以下のような発言をしたことがある。

年末年始、救急車の出動が頻繁。ご苦労様です。ところで、東京だと、救急車が通過しやすいよう、一般車が道を空けると、救急車が「ありがとうございます」と必ず云う。富山じゃ、救急車は、ただ黙って通過するだけ。

夜の車の走行。東京だと、信号待ちの間、ヘッドライトは消す。特に坂道では。富山では、みんな点燈したまま信号待ち。無駄だし、交差点を通過する車には邪魔なんだよね。

 いずれもツイッター上の発言で、やや舌足らず。
 なので、本ブログで補足しておく。

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2013/01/07

アラレからマドレーヌへ

 一時期、妙にチョコレートが食べたくなった。
 いろんなチョコレートを買いだめしておいて、食後のおやつに食べていた。
 それが、昨年のある時期から、なぜか煎餅(やアラレ、かき餅)を無性に食べたくなった。
 アラレ症状(?)は今も続いていて、買い置きは絶やさない。

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→ 「アルタミラの洞窟壁画」 「アルタミラ洞窟壁画は、先史ヨーロッパ時代の区分で主にマドレーヌ期(約18,000年 - 10,000年前)と呼ばれる旧石器時代末期に描かれた野牛、イノシシ、馬、トナカイなどの動物を中心とする壁画」。 (画像は、「アルタミラ洞窟 - Wikipedia」より)

 デヴィッド ルイス=ウィリアムズ著の『洞窟のなかの心』(港 千尋訳 講談社)を読んでいたら、ちょっと気になる記述に遭遇した。
 まあ、なんてことはないくだりなのだが、せっかくなのでメモしておく。

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2013/01/06

氷柱(つらら)の語源は?

 三日未明から降り出した雪は、三日はほぼ終日、降り続け、とうとう四日の朝八時過ぎまで止まなかった。
 四日の午後や五日も晴れ間が覗けたのだけど、最高気温が零度前後でまるで上がらず、積もった雪はほとんど融けてくれない。

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→ 氷柱が軒先に連なっていた。

 融雪装置のある道路などは、路面にはほとんど雪が積もっていないから、少しの日差しでもきれいに溶かし去り、一見すると乾いたような路面に見えるほどになったりする。
 しかし、日差しに恵まれない住宅街の日陰部分や庭、屋根などは融けないし、低温のため、積もったままに固まってしまっている。
 我が家の庭や屋根の雪はまさにそんな風。
 
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2013/01/05

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(6)

 さて、一旦は参勤交代の制を実質的に廃した幕府だったが、幕府の権威の失墜、更には江戸市中の急激な衰亡、治安の乱れ、そして権威の復活を求め、復活を画するのだった。

 一方、長州再征のため将軍(家茂)自らが出御あそばされる事になった。この進発には各藩から反発の声が上がる。反対の建白書も方々からくる。長州による京都包囲については長州は既に尾州等に責めを問われ、老臣や参謀等の処刑など、謹慎の意を示している。その上の進発はなすべきでないというのである。敢えて長州を追い詰めれば、血を見ずに鎮静した争いが、一気に騒乱に至ってしまう恐れもある。

 が、幕府は耳を貸さない。己に背くものは厳罰を持って望む所存だし、日光大法会の余勢もある、東照(徳川家康)二百五十回忌を期に、慶応元年と年号も改めた。
 幕府は回天、回陽と命名されるべき軍艦の準備中でもあった。 

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2013/01/04

木に学び 森に学ぶ

 車中で読んでいた本を読了してしまった。
 年末年始は、仕事が暇。でも、家にいるよりはましと、営業に出ている。

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← 西岡 常一【著】『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』(小学館文庫) 

 車中で読む本がない。
 ふと、本書(の題名)に目が向いた。

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2013/01/03

江戸紫について

 正月ということで、少し明るい(?)話題を採り上げてみる。
 島崎藤村著『夜明け前 〈第2部 上〉 (改版) 』(岩波文庫)を読んでいたら、「江戸紫」と「京紅」という言葉が出てきた。
 本稿では、「江戸紫」に焦点を合わせる。

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↑ 『助六所縁江戸櫻』  (画像は、「助六 - Wikipedia」より)

「江戸紫」というと、「佃煮に使用される醤油の別名「ムラサキ」に掛けた名称」ということで、昔よく食卓に上った、あるメーカーの、三木のり平のCMでも有名な海苔の佃煮ばかりが浮かんでくる。

 しかし、上掲書によると、染めの一種の名称だという。

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2013/01/02

生命とは破壊だ!

 大みそかは、仕事だった。
 暇なのは予想されたので、有給を取ってもよかったのだが、家にいても、暖房のため、灯油を消費するだけだろうと、外に出た。

9784334035754

← 長沼 毅 藤崎 慎吾【著】『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』(光文社新書)

 案の定、暇で、車中での待機の間、読書がはかどる。
 車中では、折々は新聞を読み、タブレット端末を眺め、テレビを見たりするものの、目を休め、体を休め、というのがメイン。
 それでも、『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』を110頁も読めちゃったのだから、仕事の営業結果の悲惨さは想像がつこうというもの。

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2013/01/01

「財政の崖」の先に見えるもの

米上院の与野党は31日夜(日本時間1日午前)、2013年の年明けから過度な緊縮財政による景気悪化が懸念された「財政の崖」の回避策で合意した」(「米財政の崖、回避策で合意…上院が関連法案可決 - 速報:@niftyニュース」より)
とか。

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→ 大みそかの夕方、雨が霙、霰、そして雪に。一気に積もり始めたが、夜半前には晴れ渡り、月影清かに。

 まだ下院での可決は、これからのようだが、とりあえず最悪の事態は避けられる…ようではある。

 焦点は、いろいろあるが、要するに富裕層向けの減税をどう扱うか、だろう。
 もっと言えば、中間層の存在の有無。

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あけおめ ことよろ

Kingashinnen


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