歩道の消雪こそ、大事だ!
今日は未明来の冷たい雨が終日。
小止みなく降り続けたが、夕方の段階では、雪で銀世界という状態には至っていない。
昼過ぎだったか、雨が雪に変わったこともあったが、すぐに雨に。
雨と雪とのギリギリの気温だったようだ。
→ 「現在多く設置されている初期型の消雪パイプのノズル」 (画像は、「消雪パイプ - Wikipedia」より)
雪が降った時は、青空が垣間見え、日差しもあって、それこそ天気雨ならぬ天気雪だった。
過日は、雨が降っているのに、東の空に満月が望めるという雨満月という眺めを愛でたこともあった。
とにかく、今年は、気象の変動が激しい。
一日の中でも、日ごとにも、目まぐるしく移り変わる。
天気の変化についていけず、体調を崩している方も多いようだ。
気のせいか、今冬は亡くなるかたも多いような気がする…
既に一部では消雪装置が活躍し始めている(「消雪パイプは、道路に埋め込んだパイプから路面に設置したノズルを通して地下水を噴射する除雪・融雪装置」のこと)。
融雪装置は、雪が降っていなくても、作動することがある。
雨が降って、その雨水が融雪(消雪)パイプの穴から噴き出してくるわけである。
消雪パイプとか、融雪装置とか、言葉が混乱しているようだが、察せられるように、一般的な呼称は融雪装置で、その中の一つに消雪パイプがあるわけである。
ほかに、主なものとして、「車道や歩道の舗装内に埋設し電熱線類やパイプに温水を循環させて路面を加熱する冬期積雪地域に用いられる無散水型の融雪装置」もある。
富山市でも一部(県庁の近く、など)で使われているが、多分、経費の問題もあって、普及は難しいし、富山市など市街地では、湧水も豊富だし、雪もどんどん溶けて水になるわけで、水不足の心配もないので、消雪(融雪)装置というと、真っ先に浮かぶのは消雪パイプなのである。
← 「雪の関越道あわや遭難事件(7)」や「雪の関越自動車道遭難未遂事件(序)」など参照。迫真の、渾身のドキュメント!
間もなく本格的に融雪装置が働き始める。
不思議なのは、そんなに中心部でもないのに、融雪装置が設置されている一方、富山市の幹線道路(それも市内中心部を通る部分)なのに、消雪パイプが設置されていない路線が結構、多いこと。
市内の道路などの整備も大事だが、雪国の富山なのだし、せめて幹線道路には融雪パイプの充実は真っ先の課題なのではないか。
小生の居住する町内は、車がすれ違うのも難しい道路が通るのだが、ちゃんと融雪パイプが備わっている。
これは、町内会での合意があっての工事と相成ったようだ(当然、住民・町民が経費の相当程度を負担する)。
なので、融雪パイプ(装置)の有無で、町内会の活動ぶり、あるいは難儀ぶりも察せられるわけである。
さて、融雪装置のある道路は、車は、無論、冬用タイヤを装着した上でのことだが、それなりに走行できる。
夜中過ぎには、除雪車が慌ただしく走り回り、道路上の雪を除雪している。
ところで、除雪した雪は何処へ行くか。
大きな川の河原や空き地へ、と云いたいところだが、大半は道路脇に掻き寄せられる。
除雪した雪が路肩や、さらには歩道にドンドン積み上がっていく。
積雪は数十センチでも、路肩などの除雪した雪は、一メートル、二メートル、場所によっては三メートルにまで堆くなる。
となると、風景は一変する。
道路からは街並みは家の上半分くらいしか見えなくなる。
→ 消雪パイプのない道路は、このようにして人の足で道を作っていくしかない。
一番、変化し歩くのに難儀するのは、歩道だろう。
富山は(富山に限らないが)、高齢者の一人暮らし、二人暮らしの家が多くなっている。若手は富山を離れていたり、いずれにしても、日中は仕事で帰宅は夜である。
体力の余裕があれば、高齢者も除雪に精を出すのだが、それも叶わなくなっている家が実に多い。
融雪装置もない、除雪の余力もない、そんな町が家が増える一方である。
道路は消雪されても、肝心の歩道が雪で歩く余地もなかったりする。
車の利用がかなわない高齢者は、歩いて近所のコンビニなどへ向かうのだが、雪でそれも難しくなる。
歩道は歩けないので、雪の少なくなっている車道へ乗り出して歩く。
危険極まりない。
危険なのは分かりきっているが、やむを得ないわけである。
冬になると、高齢者は、寒さもだが、転倒も怖いので、こもりきりの生活となる。
雪国の老人は、歩くことも叶わなくなり、足腰が弱くなり、コミュニケーションの機会も喪失し、冬の間に一気に体力を失い老化を加速するのだ。
車道の融雪も大事だが、歩道の消雪こそ、大事だ!
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