酒でも飲めば
ひと肌が恋しくなる。
人ごみや人の吐息、人の熱気。
実際には、手にしえるものは、暖房であり、お風呂であり、家の中の密閉された空間なのだが。
そうそう、先月末、思い切って、ボイラーを交換した。
お蔭でいつでも熱いお湯を浴びることができる。
外の様子を伺って、いつ銭湯へ行こうかと頭を悩ますこともなくなった。
北陸は、少なくとも富山は遊びの選択肢が乏しい。
パチンコやゲーセン、カラオケ、ボーリング…。
あとは飲み屋。
恋人同士なら、イルミネーションの街並みを歩くことも、それだけで楽しいし、ホットなのかもしれない。
しかし、雪に降りこめられると、心は内向きになる。
だからこそ、求める心同士が寄り添いあう、その二人の背中を押されもする。
雪が吹雪くように降っている。降るというより、横殴りの雪。
雪が頬を打つのだ。
年齢を重ねるごとに冬を乗り切るのが辛くなる。
登りたくもないのに高く険しい山を、杣道をとぼとぼ歩くのを強いられる気分。
← 松井里美作『切り絵詩集 命の光 心の闇』 (文芸社) (画像は、「文芸社の電子書籍サイト ブーンゲイト 切り絵詩集 命の光 心の闇 松井里美」より) ミクシィ上の知人の日記で知った切り絵作家。 「切絵は一般的に黒い紙を切ることが多いそうなのですが、松井里美さんは、白の紙を切ります。1本のカッターで作り出す繊細な美しい世界。その多くは、女性の裸体です。インスピレーションの源は、ギリシア神話…」(情報は、「繊細株式会社モビックス-詳細ページ 切絵作家 松井里美」より) さらに、「気鋭の若手女性作家による切り絵と詩のコラボレート作品集。女性の柔らかい肌、曲線美を表現するため、黒い紙を切る通常の切り絵とは異なり、白い紙に下絵を描き、デザインカッターで刃を入れ、つぎはぎのない一枚の絵に仕上げるという、独特の作風を持つ。その精妙・繊細にして強靭さを併せ持つ技巧と、人間の喜怒哀楽を融合させたダイナミックな世界観が評判を呼んでいる」とか(情報は、「書籍詳細 : 切り絵詩集 命の光 心の闇 - 文芸社」より)。 本作を含め、実物を見てみたい。せめて、ネット上でもいいから、ほかの作品を見てみたいものだ。
遠い日、雪で真っ白な世界がロマンチックに感じられてならなかった……そんな自分がいたなんて、信じられないくらいだ。
今は、雪に降り込められると、あの雪の関越道で遭難しかけた苦しい思い出が蘇るくらいのものである。
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