雪が降ったので、北極の話題へと
昨日、火曜日、またまた雪が降ってきた。
未明来の雨が、昼過ぎになって霙(みぞれ)、霰(あられ)、そして雪へ。
夕方ころまでは、雪もべたついた感じで、車で走行していても、シャーベット状なのが分かる。
→ 「北極の氷」 (画像は、「北極の氷 株式会社テックヨシダ」より)
急ハンドル急ブレーキなどを避ければ、無論、スピードの出し過ぎにも用心していれば、走っていても、それほど危険は感じない。
市街地だと、融雪装置もあってか、路面は濡れているだけ。
しかし、一歩、裏通りや住宅街に入ると、路面も白いが、屋根はすっかり雪化粧。
せっかく、一昨日までにほぼ融けてくれていた雪なのに、元の木阿弥である。
夜、すっかり気温の下がった中、雪が時折、粉雪っぽくなる。
積もりそう、という予感。
お客さんとの会話も、自然と雪の話題で盛り上がる(?)。
中距離ほどのお客さんと、雪を巡って雑談。
口火を切ったのは、小生。
一言、「また雪になりましたね」などと、話題を振って様子を見る。
話に乗ってこなければ、あとは沈黙を保つ。
お喋りを強いるつもりは、全くない。
でも、その方は乗ってこられたので、異常気象やら温暖化の話やらをお喋り。
家に帰ると、雪掻きは私がやるんです。父はもう、除雪はしないと決め込んでいるので、などとも。
ああ、苦労はいずこも同じですねと、相槌を打ち、お互いを慰めあう(?)。
夏はやたらと暑いは、それでいて冬は寒いし雪は多いし、踏んだり蹴ったりだなどと、小生と同じような愚痴を呟かれる。
温暖化なのに、どうして冬は雪が多いんでしょう、などと呟かれたので、小生、分かったような話を持ち出す。
温暖化は、大気(気象)の安定度が下がるんですね、偏西風は蛇行するし、台風は数はともかく、ハリケーンみたいに巨大化する、北極の氷もすごい速さで融けているそうですし……などなど。
それなのに、ロシアなんて、北極の(下)の資源を掘り出そうなどと画策している。
思うに、そんなことをやりたいなら北極の下にトンネルでも掘って、とにかく、北極の氷に影響のないようにやってもらわないと、などと余計な口をたたく。
南極や北極の氷(白い大陸)は、巨大な反射板のようなもので、太陽の光(熱)を反射してくれている。
それが、氷の大きさが減ることで、その役目をどんどん減らしている。
すると、温暖化が加速されるわけです。l
この負の連鎖が始まり、どこかで一線を一旦、超えると、もうどうにも止まらない。
景気がどうとか、なんとか政治の世界で言っているけど、温暖化が加速化したら、経済どころの騒ぎじゃなくなる。
私(小生)は思うんですけど、北極とか南極に、氷の面が減った分だけ、巨大な白いシートを張ったらどうかと思うんです。
白いシートで、減った氷の代用をさせるわけです。
もっといいのは、超巨大な太陽光パネルを敷設することです。
要は、本来は北極などが反射してくれていた分の太陽光を、太陽光パネルを張って、蓄電する。
それこそ、数万程度じゃなくて、数億キロワットほどの、ドでかい奴ですね。
熱を電気の形で蓄電し、地球環境の様子を見ながら、徐々にコントロールしつつ、使う。
なんてことを話していたら、目的地に着いたので、小生の放談は中断と相成った。
← → 「北極海の海氷分布」 (画像は、「JAXA|北極海海氷の観測データ解析結果について~北極海海氷の面積 観測史上最小記録更新~」より) 「北極海の海氷面積 観測史上最小記録を更新|GCOM-W1|人工衛星プロジェクト|人工衛星を開発するJAXA宇宙利用ミッション本部」参照のこと。
小生は、さらに語りたいことがあった。
石油や石炭、それから天然ガス、もちろん、原子力もだけど、そういった従来型のエネルギー源は、可及的速やかに退場させないといけない。
大地の中、海の底などで静かに眠っているものを、わざわざ掘り出して、燃やしたりして熱に(電気に)変換するのは、もはや愚の骨頂じゃないか。
その最たるものが、原子力で、放射能も問題だけど、眠っているほんのわずかの物質を開放して、莫大なエネルギーにししてしまうのは、時代にそぐわない。
一方、経済や生活への影響を考えると、エネルギー源は必要。
その意味で、現に地球(大気中)で、循環しているエネルギー源の有効活用は、従来にも増して必要な課題。
風力、波力、太陽光、地熱などなど、既に循環しているエネルギー資源を、その循環の過程に、人間の生活や経済活動の形で、一枚、噛ませてもらう。
人類が生き残るには、これしかないでしょう、などと語りたかった。
北極の氷、最小記録を更新 温暖化影響を裏付け (2012/9/20)北極海を覆う海氷の面積が今年夏の気温上昇に伴って341万平方キロにまで縮小し、1978年に観測を始めて以来の最小記録を更新したと、米雪氷データセンターや米航空宇宙局(NASA)が19日発表した。
同センターの観測ではこれまでの最小は2007年の417万平方キロ。ここからさらに日本の総面積の2倍に相当する海氷が失われた計算だ。79~2000年の夏場の平均面積に比べて半分程度にまで落ち込んだ。
07年以降はいずれの年も夏に氷が解ける度合いが激しくなっており、地球温暖化に伴う長期的な縮小傾向を裏付けた形。環境保護団体は「このままでは北極の氷が消失してしまう。各国は積極的な温暖化対策を取るべきだ」と訴えている。
9月16日の衛星データを分析して判明。冬場にできた海氷が薄かった上、夏場の気温上昇が激しく多くの氷が解けたらしい。17日以降は冬に向けて気温が下がり始め、氷が増えつつあるという。
北極は特に地球温暖化による気温上昇の影響を受けやすいとされる。(ワシントン=共同)
研究報告:北極での太陽光反射率の低下は気候モデル予想の2倍以上(オレゴン州立大学より)
米国、オレゴン州コーバリス発―米国のオレゴン州立大学は1月18日、北極地方の雪や海氷が減少したことによる太陽光の反射率の低下は、最新の気候モデルの予想の2倍以上であるとする研究について伝えた。研究者らは、反射率の低下により増幅される北極の温暖化は、これまで考えられていた以上に重大であるとしている。
北極地方の雪、海氷、氷河、氷床などは非常に反射率が高いため、太陽からの光をはね返して、地球を冷却化する役割を果たしている。しかし、気温が上昇して氷雪が融解すると反射率が下がり、太陽エネルギーは反射されずに地球に吸収され、さらに温暖化を加速することになる。
この研究では、18の気候モデルにおける北極地方の1979年から2008年までの変化を、氷雪や反射率を測定した同時期の実測値と比較した。その結果、30年間に北極地方の冷却効果は、1平方メートルあたり0.45ワット減少した。
同大学の大気科学者で著者の一人であるカレン・シェル氏は、「北極地方は30年前ほどの冷却効果はない」とし、さらに、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年報告書に使われた気候モデルには、これだけ大きな減少を示したものはない」と述べる。
(「研究報告:北極での太陽光反射率の低下は気候モデル予想の2倍以上|日刊 温暖化新聞 - daily-ondanka.com」より)
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コメント
風邪引いたようです、熱はないけど。
弥一さんの発想面白いですけど、途轍もない費用がかかる。
誰かが、日本は地熱発電利用すべきだと言ってましたが、国立公園内にあるそうですね、地熱発電利用できるような地熱は。
国立公園の中にそんな施設作れるか?
つまり、火力、原子力、自然エネルギー、みな一長一短で、はい、脱原発だってすぐ代案ができるものではないと。
ところで弥一さん、年末年始営業されるの?
投稿: oki | 2012/12/19 23:43
okiさん
風邪、大丈夫?
一人暮らしの人は、用心しないとね。
小生も冬には一度は引く。大抵、長引くから困る。
地熱発電については、斜め掘りとか、結構、工夫がいるようですね。
でも、風力は可能性があるし、波力・潮力、太陽光は可能性がある。
あと、蓄電池の性能を上げないと。
脱原発は、なかなか難しい。
でも、本気で脱原発を目指すか、原発依存で、徐々に再生可能エネルギーへ変換を目指す…というのでは、先行き真っ暗ですね。
自民党は、原子力規制委員会に圧力を加えていくんでしょうね。
投稿: やいっち | 2012/12/21 21:50