ララバイをアザミ嬢に

　ケヤキ並木の道を歩く。
　富山市のシンボルの木々たち。

　イチョウ並木の道をゆく。
　黄色の絨緞を踏みしめながら、銀杏を拾いながら。

　桜並木の道を歩いていく。
　赤茶けた葉桜の葉の散りゆくを愛でながら。

　箒草（ほうきぐさ）の居並ぶ庭を過ぎゆく。
　真っ赤な頬っぺたは、含羞のゆえなのか。

　花水木の道をゆく。
　その名の通り、お洒落な店の多い道。

　鈴懸の道を歩いてみる。
　鈴の音色が鳴るのか、鈴の実が生るのか。

　ヒマワリ通りを歩いてみた。
　太陽が燦々と降り注ぐのか、確かめたくて。

　あざみ通りを歩いてみたい。
　ララバイをアザミ嬢に唄ってあげたくて。

参考：「富山市内の通り - Wikipedia」