仏壇設置
父(あるいは祖父)の代からの仏壇は、ちゃんとある。
我が家が新築された六十年ほど前に設置されたもの。
古くなったこともあるし、お墓にしても仏壇にしても、近所はドンドン、新しくなり立派なものに変わっていく。
それを横目に、父はお墓もだが、仏壇を新しく設置したいと、かねてより願っていた。
近所への嫉妬の念もあるかもしれないが、自分の代のうちに見栄えのするものをと考えていた。
というのも、父は地元の町のいろんな世話役めいたことをしていた。
町内会もだっが、神社の世話、お寺さんの世話、などなど。
町内に対しては、一番大きなのは、町に保育所ができる際、我が家の土地(田圃)の一部を提供したことがあげられる(保育所はその後、場所を変えた、土地はどうなったのだろう…)。
← 住職の手で、仏壇に仏具を設置。
神社の世話もかなり。
年末年始には、神社に泊まり込みで、受付や世話役を務めた。
父が亡くなる前々年まで頑張ったものだ。
お祭りなど祭礼の際の世話は言うまでもない。
お寺さんとの付き合いも深いし、長い。
先代の住職が存命だったころからの付き合いで、それこそ半世紀以上、あるいはわが町(当時は村)に来た、明治以来の、それこそ曾祖父の時代からの付き合いらしい。
お寺さんは、江戸時代には当地にあったという。昔は境内も広く、敷地の一部を小学校創建にあたって提供したとも聞く。
父も、お寺で何か催しがあるたび、世話役を引き受けていた。
父は地元の物知りで、儀礼や節目の行事の式次第に詳しかったので、今の住職も重宝していたようだ。
互いにお寺と檀家の域を超えた付き合いをしていた(お互いにお酒が好きだったし、趣味も重なるものが多かった)。
こまごました話はいろいろあるが、今の住職はそんな父の長年の願いである新しい立派な仏壇を、という願いに応えてくれたのだ。
肝心の息子の小生が甲斐性なしで、自力で買うなど到底、叶わないという読みもあったろう。
→ 座敷全体の光景。仏壇が収まる場所に設置され、引き締まった雰囲気となった。
そこに、ある施設で仏壇をどうにかしたいという話を聞きつけ、小生に話を持ち込んだもの。
多少のたらいまわしはあったようだが、小生としては願ったりかなったりである。
かなりの失費になったが、金メッキの立派な仏壇を新たに買うことを考えれば、文句はない。
午前に設置。
一時間以上を費やして仏壇(や座敷)の掃除。
搬入設置の際には就職に立ち会ってもらったが、午後、住職が改めて来てくれて、仏壇への仏具の設置を行ってくれた。
ついでに、座敷や仏間などの模様替えも。
座敷に立派な仏壇が置かれ、部屋の雰囲気が随分と引き締まったものになった。
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コメント
うわぁ、立派な仏壇ですね!
義父の仏壇は、押し入れの上段に収まる程度の小さなものです。
やいっちさんちくらい広ければ、これくらいの大きさでもラクラク♪
きっと、ご両親も満足されていますよ。
投稿: 砂希 | 2012/10/18 22:28
砂希さん
新たな仏壇の設置、とてもうれしいです。
父母も喜んでいると思います。
長年の悲願でしたから。
今日は、箪笥や茶棚、飾り棚などの大移動作業に汗を掻きました。
お蔭で随分、座敷や仏間などの雰囲気が変わりました。
模様替えの意味もありますが、家が古く、畳(床)などがゆがんできている。
なので、重たいものを、改築された部屋に移動させ、座敷など古い部屋への箪笥による負荷を減らす、という目的もあるのです。
投稿: やいっち | 2012/10/20 21:54