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2012/09/02

孫崎 享【著】『戦後史の正体』再び

 孫崎 享【著】の『 戦後史の正体―1945‐2012』(「戦後再発見」双書〈1〉  創元社)を読み始めている。
 なかなか刺激的な内容の本だ。

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 あるいは議論の余地のある情報も多々あるのかもしれないが、とにかくウロコが落ちるような事実があまりに多い。
 このような本が過去になかったことも不思議だが、このような本が外務省の主流派(アメリカ追随派)ではなく、やや傍流(?)路線を歩いてきたとはいえ、外務省OBが書くってことに驚く。

 同氏自らが語る話を聞いてみよう:
「戦後史の正体」について - YouTube

 やや奇矯な性格の人物と見るか、頑固に信念を貫く孤高(?)の人と見るか。

 沖縄にある米軍基地が牢固として動かないのは、戦後、やんごとなき方が自らの地位と制度(天皇制)を保持するため、沖縄の米軍基地としての無条件恒久使用を認めたからなのは、すでに知られている。

 同氏は北方領土についても、本書で重大な発言をされている。
 竹島や尖閣諸島問題についても、かなり日本国内からも批判を受けそうな議論を展開されている。
 同氏は過去の歴史の事実から語っておられるので、感情的な反発はともかく、専門家らの堂々たる反論を聞きたいところだ。

 同氏の論は、反発する立場からは、アメリカ陰謀史観と揶揄されそうだ。
 しかし、日本の制空権も、アメリカ軍の治外法権も牢固といて動かない現状は、陰謀史観云々という一語で片づけるには、あまりにも重く厳しい。

 今日は時間が取れないので、本書の詳細を紹介することはできない。
 随時、触れていきたい。

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