実りの秋がやってきた
実りの秋は、英語だと「harvest season」らしい。
なるほど、実ればすなわち収穫の頃というわけだ。
近所の田んぼも、稲穂が頭を垂れていて、いつになったら収穫…稲刈りをするんだろうと思いつつ、通り過ぎていたものだが、数日前に通りかかったら、きれいさっぱり刈り取られていた。
刈られた後の稲株がきれいに列をなしている。
コンバインで刈られたのだと分かるような整然とした並び。
さっぱりしたような、何か祭りの後のような、一抹の寂しさの感が漂っていたりする。
このまま稲株の列は冬まで放置されるのか。
冬どころか、来年までなるがままなのだろうか。
そのうち、蘖(ひこばえ)が生えてくるに違いない。
蘖(ひこばえ)とは、「樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと」である。
蘖(ひこばえ)は、そうした若芽の総称であって、稲刈りをした後の株に再生した稲、つまり、稲の蘖(ひこばえ)には、別に名前があって、穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)と呼ばれる。
読んで字のごとしなわけである。
さらに、「稲刈りのあと穭が茂った田を穭田(ひつじだ)という」。
このことは、以前、本ブログでも採り上げたことがあった:
「稲孫(ひつじ)と蘖(ひこばえ)と」
我が家の庭には、実の生るような樹木は格別、植えられていない。唯一例外なのが、ミカンの木である。
昔は柿の木もあったのだが、今はよその土地になっていて、隣家の庭に実がなっているのを遠望(羨望?)するだけ。
その代りというわけではないが、収穫には適さないような、黒色や赤や紫色などの小さな実を庭のあちこちで目にすることができる。
収穫はしない、でも、実りの秋の到来には違いないわけである。
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