垢すり再開の弁
決して血の気の多いタイプではないが、若いころからのことだが、春先から汗が滲むようになると、体が脂っこいというか、垢っぽい気がしてならなかった。
冬でも、炬燵に埋もれていて、体が火照ってくると、体が妙に痒いような気がし、掻くのはさすがに自制するが、手のひらや指の腹などで体をこすると、垢がボロボロ出てくる。
出始めると、指で擦ったりするのがやめられなくなり、ずっと垢を擦りだそうとしてしまう。
さて、細かな事情は省くが、90年の頃、体に変調をきたし始めていた。
会社で前年までの倉庫(現場)仕事が、苦手な事務職になり、孤立し、仕事を一人で抱え(一人で毎日、居残り残業を続けていた。むろん、無給の)、窓際族になり、睡眠時間が日に三時間もなくなり、一方、食事は現場職時代と同じようにたっぷり食べるものだから、89年の後半から年間平均で2キロくらいずつ太り始め、それまで62キロだった体重が、わずか数年後には70キロをあっさり超えてしまったのだ。
同時に、体に白っぽいものが浮かぶようになった。
何か粉のようなものが浮かんでいる。
ある健診の際、思い切って尋ねてみた、すると、これはカビ(白癬菌)だと云われた。
ショックだった。
どうやら長年の栄養偏重の食事と、職場でのストレスで、体が悲鳴を上げ始めていたようだ(たぶん、心も)。
90年ころまでは、垢すりすると、皮膚の表面の余分な部分だけが剥ぎ取られ、新鮮な皮膚が前面に出て、まるで皮膚呼吸の能が回復したような気分だった。
垢を擦っても、すぐに新鮮な皮膚が復活再生して、入浴後はすっきりするのだった。
が、そのころから、垢を擦っても、皮膚がすっきりしない。
それどころか、垢だけじゃなく、新鮮な層までが剥ぎ取られるような感覚を覚えるだけだった。
体表(体の表面の皮膚)が劣化していたのだ。
(但し、90年頃は、小生は三十代半ば。お肌の曲がり角を迎えていただけ、の可能性もある。)
だから、白癬菌なるカビが体に蔓延るようになったのだろう(あくまで小生の憶測に過ぎない。誰にも相談していない)。
それで、もう、自分の体は垢すりには耐えられない状態にまで劣化している。
垢すりは止めるべきだと思ったわけである。
少なくとも冬の乾燥期には、猶更、垢すりは厳禁だ…
(洗髪も同じ感覚があった。90年頃までは洗髪すると頭皮がすっきりするように感じたものだが、その頃から、いっかり洗髪しても、何か不全感を覚えるようになっていた。でも、洗髪は止められない。なので、シャンプーを使うのを止めた。垢すり同様、つい最近、ようやくシャンプー使用を再開したのである。)
今年の健診のあと、栄養士さんか保健師の方の生活(食事)内容相談を受けるようになった。
相談の中で、ご飯(やラーメンなど)は控えめに、という指導があった。
最初は控えめに…だったが、そのうち、ご飯を炊くのをやめた。
食事は、オカズ類だけで済ますようになった。
ただ、畑で野菜を作っていることもあり、ナス、キュウリ、トマトなどは食べるようになった。特にトマトは今年からである。
食事の際には野菜ジュースを飲む。
ミカンなど柑橘類を食べる。
小生にとっては大きな食事変革を今夏に向けて行ったのである。
効果があったのかどうかは、検査しているわけではないし、分からない。
ただ、たとえば、常時、爪が割れたり裂けたりしていたのが、ほとんどなくなった。
もしかしすると、皮膚も少しはましになったのかも、なんて願望交じりの期待もしてみたり。
そうして今夏、銭湯での垢すりを再開し始めたのである(洗髪の際のシャンプー使用も!)。
垢を擦ると、ホント、垢がボロボロ出てくる。
あるいは、健康な、新鮮な皮膚細胞まで垢すりの際、削り取っているのかもしれない。
その辺りの真相は分からない(専門家の誰にも相談していないし、ただ、希望的観測をしているだけの可能性も大いにあり得る)。
それでも、今のところ、体(体表)に異常は生じていないので、垢すり(とシャンプー使用)は続けるつもりでいる。
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