久しぶりに書店へ
過日、二ヶ月ぶりに書店へ足を運んだ。
二ヶ月ぶり!
幾ら小生が貧乏でも、これはひどい!
今年に入って図書館にも立ち寄っていないのだから、小生、本とは縁遠い生活を送っていた……わけではない。
まあ、三回忌の法要の準備のことが頭に常にのし掛かっていて、実際、草むしりや親戚への挨拶など、時間的な余裕がなかったことも、外出に踏み切れない理由ではあった。
云うまでもなく、本は数十頁ほどずつだが、毎日、読んでいた。
就寝前だったり、草むしり作業後、寝椅子に体を沈め、休息のための仮眠を取る、睡眠導入剤(?)的に読むのが常だった気がするけど。
仕事の日も、やはり休息時、安眠のために(?)文庫本は常備してある。
まさに常備薬のように ! ?
この数日、庭にシート類を敷きまくった。
庭の草むしり作業を少しでも軽減するために。
正味数日分の作業は減らせるものと期待している。
シートがなくなると、納屋に仕舞ってあった、古いビニールシート、畳表、古畳、板切れ、最後は桶まで雑草の野の上に被せていった。
親戚などもう訪ねてこないと言う前提であり、外聞など気にしていられない!
買ってきた本は、セリーヌの『なしくずしの死』、マルケスの『迷宮の将軍』、オースターの『偶然の音楽』、岡本綺堂の『半七』(北村薫と宮部みゆき編!)などの小説類と、理系の本は、ニック・レーンの『生命の跳躍』だけ。
物理か数学の本も買いたかったが、これは!という本に出合えなかった。
何年か前、綺堂の本を読み浸ったことがある。つい先日、綺堂の世界が懐かしく読み返してみることにしたのだ。
さらに、スタニフワフ・レムのSF評論集とゴンチャロフの『オブローモフ』を予約してきた。
レムの評論集は、図書館の本で読んだことがあるのだが、小生、文学評論で心底感心したのはレムのもので生まれて初めてなのである。
ゴンチャロフは、学生時代だったかに読んで、ほとんどオブローモフ的世界への惑溺に陥りかけた、その悪夢(?)の再来を期待(?)してのことである。
なお、村上春樹の『1Q84』が文庫本で全巻揃ったようだし、書店で一冊、パラパラめくってみた。
瞬時、『海辺のカフカ』を読んだときの感覚が蘇り、読む気が萎えた。
まあ、慌てることはない、読む機会はいつかあるだろう…
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