日陰を求めてウロウロ
暑い日が続いている…のだが、一方で一昨日は未明に風雨、昨日は午前中、ザーッと降雨。
今朝未明、尿意で目覚め、ふと妙に涼しいなと感じ、カーテンを少し開けて外の様子を窺ったら、シトシト雨。
← 石川 忠久【著】『漢詩の魅力』(ちくま学芸文庫)
連日、猛暑が続いていて、せめて夕立でも、なんて愚痴を呟いていた、その願いが天に届いたのだろうか。
…そんなわけもないだろうけど、やや不安定な陽気があとしばらく続いてくれたらと、切に願われる。
暑中に喝をと、車中のに持ち込む本に、 石川 忠久著の『漢詩の魅力』(ちくま学芸文庫)なる漢詩の本を選んだ。
しかし、曲がりなりにもエアコンが付いているとはいえ、炎天下での待機の際の友には、やはり、高踏に過ぎた。
早々と自宅での読書用に切り替え。
代わりに車中に持ち込んだのは、 『 ちくま文学の森 4 おかしい話 』(とくま文庫 筑摩書房)である。
「ちくま文学の森」シリーズの本、これで五冊目。
気楽にいろんな作家の作品に接することができるのが嬉しい。
← 『 ちくま文学の森 4 おかしい話 』(とくま文庫 筑摩書房)
ちなみに、本書の内容は、というと:
おかし男の歌 長谷川四郎/太陽の中の女 ボンテンペルリ(岩崎純孝)/死んでいる時間 エーメ(江口清)/粉屋の話 チョー サー(西脇順三郎)/結婚申込み チェーホフ(米川正夫)/勉強記 坂口安吾/ニコ狆先生 織田作之助/いなか、の、じけん抄 夢野久作/あたま山 八代目林家正蔵演/大力物語 菊池寛/怪盗と名探偵抄カミ(吉村正一郎)/ゾッとしたくて旅に出た若者の話 グリム(池内紀)/運命 ヘルタイ(徳永康元)/海草と郭公時計 T・F・ポイス(龍口直太郎)/奇跡をおこせる男 H・G・ ウェルズ(阿部知二)/幸福の塩化物 ピチグリッリ(五十嵐仁)/美食倶楽部 谷崎潤一郎/ラガド大学参観記 牧野信一/本当の 話抄 ルキアノス(呉茂一)
これまたなかなかのラインアップである。
と云いつつ、やはり猛暑の中、微妙なエアコンのもと、読書は、牛歩ですらない。
実際は、厳しい日差しを少しでも逃れようと、市街地の日陰を求めて車をウロウロさせている。
情けない!
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コメント
牧野信一の「ラガド大学参観記」が収録されていますね。
私の筆名は牧野信一の作品からとったものです。
この作品、『牧野信一作品集』に載っていたので、読みかえしてみたのですが、変な作品です。
感想など聞かせていただければ幸いです。
投稿: 瀧野信一 | 2012/08/10 09:53
瀧野信一 さん
ペンネームのことがあるだけに、気になりますね。
小生としても、短編集、読むの、楽しみです。
ただ、車中は、エアコンは作動しているものの、快適とは程遠く、読書は牛歩です。
投稿: やいっち | 2012/08/10 21:33