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2012/08/22

文系から理系の本へ

 このところガルシア=マルケスなど文学関連の本を立て続けに読んできた。
 今も、車中では、 『 ちくま文学の森 4 おかしい話 』(とくま文庫 筑摩書房)を読み進めている。

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← ニック・レーン著 『 生命の跳躍 進化の10大発明( LIFE ASCENDING ) 』( 斉藤隆央訳 みすず書房)

 文系の本が続くと理系の本への渇望となる。
 で、 以前、『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房)に圧倒された、そのニック・レーン著の 『
生命の跳躍 進化の10大発明』( 斉藤隆央訳 みすず書房)を自宅で読み始めた。

 近年、ミトコンドリアへ研究が脚光を浴びているが、ニック・レーンの 『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房)は、 世のミトコンドリア本とは格の違う本。
 何といっても視野が広い。
 だからこそ、ニック・レーンの近著を購入したのだ。

 本書で云う「 10の革命的「発明」とは、生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/有性 生殖/運動/視覚/温血性/意識/死。これらはいかに地上に生じ、いか に生物界を変容させたのか? 各一章を割き、最新の科学的解釈、および 研究最前線に浮かぶスリリングな仮説や手がかりを語り、それらがわれわ れにとって意味するものを問いかける」といった本。

 さて、お盆前後は、タクシー稼業はひたすら暇。
 お陰で、 『 ちくま文学の森 4 おかしい話 』(とくま文庫 筑摩書房)も随分と読み進み、半ば以上を読んでしまった。
 読んで違和感を覚えたのは、「おかしい話」のコンセプトでの短編集のはずなのに、どこがおかしいのか、ピンと来ない話が多いと云うこと。
 まあ、コンセプトなんて関係なく、作品として面白いかどうかが肝心。

 今まで読んだ中では、やはりと言うべきか、 結婚申込み チェーホフ(米川正夫)が群を抜いていた。戯曲としてのありがちなドラマツルギーだが、まんまとチェーホフの術中にはまってしまう。
 ゾッとしたくて旅に出た若者の話 グリム(池内紀)も面白かった。さすがにグリムは物語るのが上手い。
 あと、海草と郭公時計 T・F・ポイス(龍口直太郎)も印象に残った。

9784480427342

← 『 ちくま文学の森 4 おかしい話 』(とくま文庫 筑摩書房)

 ちなみに、以前も書いたが、本書の内容は、というと:

おかし男の歌 長谷川四郎/太陽の中の女 ボンテンペルリ(岩崎純孝)/死んでいる時間 エーメ(江口清)/粉屋の話 チョー サー(西脇順三郎)/結婚申込み チェーホフ(米川正夫)/勉強記 坂口安吾/ニコ狆先生 織田作之助/いなか、の、じけん抄 夢野久作/あたま山 八代目林家正蔵演/大力物語 菊池寛/怪盗と名探偵抄カミ(吉村正一郎)/ゾッとしたくて旅に出た若者の話 グリム(池内紀)/運命 ヘルタイ(徳永康元)/海草と郭公時計 T・F・ポイス(龍口直太郎)/奇跡をおこせる男 H・G・ ウェルズ(阿部知二)/幸福の塩化物 ピチグリッリ(五十嵐仁)/美食倶楽部 谷崎潤一郎/ラガド大学参観記 牧野信一/本当の 話抄 ルキアノス(呉茂一)

 もう、八月も下旬である。
 月末も暇なようなら、残り百頁ほども一気に車中で読了しちゃうかもしれない。
 忙しくて、本を手にする隙などなかった! という、嬉しい悲鳴をたまにはあげてみたいものだ。


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