« ゴーヤが仲間入り | トップページ | コンベンションタクシーとは »

2012/07/25

漢詩に涼を喝を ! ?

 ムシムシする富山の夏が始まった。
 車中での待機となると、じっとしているだけで、ジリジリしてくるようである。

4480090169

← 石川 忠久【著】『漢詩の魅力』(ちくま学芸文庫)

 頭に喝を入れよう、と言う訳じゃないが、実に十年ぶりに漢詩の本に触れてみる。
 漢字にも国語にも、そもそも日本語自体にだって、苦手意識を抱いているこの小生だが、漢詩の世界は理解が及ばないくせに、好きである。

 柄にもなく ! ?
 しかし、持てない、風采の上がらない男だろうと、美女に惚れてしまうように、小生、身の程知らずにも、漢詩の世界が好きなのだ。
 漢詩、漢文が好き!と、ダイレクトに云わないところに我が輩の奥ゆかしさがある ! ?
 まあ、美女に相手にされないように、漢文にも相手にされてこなかったってのが現実である。

Img_20120724_1817571

→ 雑草の野だった庭も、半分ほどは、メリハリのある庭に。…しかし、雑草毟りの作業は、まだまだ終わらない。

 高校時代、或いは現代国語に例文(山月記など)が載っていた中島敦の影響…少なくとも切っ掛けになっている…のかもしれない。
 漢文の参考書の例文を、試験には関係ないのに、せっせと丸暗記していたのを思い出す。

 本書は、「 帰郷隠棲の詩、左遷挫折の詩、酒の詩、恋の詩、風狂の詩、傾国の美女を詠う詩、辺塞で戦を嘆く詩…。 斯界の第一人者にしてNHKのテレビ・ラジオ講座でもお馴染みの著者が、陶淵明、李白、杜甫、白居易、杜 牧など大詩人の人間像とその名詩名作の真髄に迫る、平明にして懇切な漢詩鑑賞読本の決定版」といった本。

Img_20120724_1816001

← ヒマワリ、元気! その元気、分けてほしい。

 東京在住時代、書棚に数冊、並んでいた漢詩の本は、他の多くの書籍と共に、東京を引き払う際に散逸してしまった。

 帰郷して、五年目、間もなく三回忌も終わることだし、少しはマイペースの読書が出来るかも、という期待もある。
 この一冊、来月、1ヶ月ほどを費やして、遠大で人間味溢れる世界を堪能してみたい。

|

« ゴーヤが仲間入り | トップページ | コンベンションタクシーとは »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

漢詩も滅却心頭火自涼な効果があると思いますが、総じて異国ものの効果は受け手に一種のトランス状態が期待できるので、避暑には良いようです。

投稿: pfaelzerwein | 2012/07/25 17:39

高校時代は、漢文の授業がありましたね。
書家、青山杉雨ってご存知?
東京の国立博物館で展覧会やってますが、全然話題にもならない。
フェルメールばかり話題になって。
ところで弥一さんタクシーに冷房入れてないの?

投稿: oki | 2012/07/26 00:11

pfaelzerweinさん

父は多趣味でしたが、晩年は篆刻に専心していました。
入選を繰り返し、あと一、二回、上位入選を果たしたら、無鑑査展示や審査員の可能性もあった。
寸前で倒れました。
家には漢文に限らず、篆刻、中国の典籍がいろいろ。

小生が漢文の世界に親しむのは、今となっては、ある意味父の世界に接することでもあるような。

それはともかく、面白いものに熱中できたら、暑い時季も、上手くやり過ごせる…かも、です。

投稿: やいっち | 2012/07/26 20:52

okiさん

書家、青山杉雨は、全く初耳です。
どのような書家なのでしょう。

フェルメールに限らず、特定の有名人に関心が集まる傾向があるようですね。
誰でも知っているような人物でないと、見たことの感動を共有できるようでないと、関心すら抱かない。
どんな場合でも孤独、孤立は怖いのでしょう。
それがポピュリズム。
或いはミーハー資質ってのは、逃れがたい。
自分もかなり、そんな面があるようです。

ところで、タクシーにはクーラー、必需品です。
個人タクシーのほうが、法人よりエアコンの性能がいいかもしれない。

投稿: やいっち | 2012/07/26 21:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 漢詩に涼を喝を ! ?:

« ゴーヤが仲間入り | トップページ | コンベンションタクシーとは »