「僧の隠語」と人間の性
昨日、簡単な感想を寄せた 石田 瑞麿【著】の『 女犯 聖の性』で、興味深い、でもどうでもいいのかもしれない話題に遭遇した。
→ カジュラーホー寺院群のある寺院に刻まれている交合像。戒律という発想自体、窮屈なのかもしれない。
本書の末尾に、「僧の隠語」という項目がわざわざ設けてあるのだ。
本筋とは無縁(?)なような、でも、ある意味、案外とど真ん中近くを射抜いているようでもある話題である。
酒 般若湯・唐茶
鮨や鮎 剃刀
蛸 天蓋
以上の中で、小生が知っていたのは、般若湯だけだった。
「般若とは……インドの古い言葉サンスクリット語で 『知恵』と言う意味だそうです 寒いときに熱燗で一杯やれば 体が温まり血のめぐりが良くなって 知恵が生まれる お酒は知恵の源とでも考えたの」だろうか、という説がある。
むしろ、そのように都合良くこじつけ命名する堕落(?)僧の知恵だろう。
さらに、まさに、ここからが(恐らく一部の)僧侶たちの実態を覆い隠す知恵のオンパレードである。
少女 妙
女 花
娼婦 菩薩
男根 撞木(しゅもく)男色 高野山
男童 おかま
自慰 大悦
情交 天悦
女陰 奥の院 舎利塔 極楽浄土 前門 薬師
肛門 後門 地蔵

← 石田 瑞麿【著】『 女犯 聖の性』( ちくま学芸文庫 筑摩書房)
本書には、それぞれについての解説らしき記述は見当たらなかった。
各々が想像(妄想)を逞しく、ということなのだろうか。
他にも、僧の隠語はいろいろあるようだ。
有名(?)なものに、 「御所車(ごしょぐるま)」がある。
意味は卵。理由は中にきみ(高貴な人)がいるから、なんて、頓知風だが、生臭いものも大いに食していたってことなのか……
食べたいものは食べたいってのが、僧の、人間の性(さが)だと、安直な締めで本稿は終えておく。
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