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2012/06/19

原初の記憶それとも奥津城

 真っ暗闇の中、鮮烈な光の一閃。
 目を射抜き、心を刺し貫いて。

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 原初、そこに光があり、そこにいるオレを導いた。
 違う! 導いたのではなく、引き裂いたのだ。

 肉が切り裂かれる。
 違う! 劫初よりの齟齬にメスが入っただけのこと。
 そう、メスの煌めき!

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 それは天のちょっとした過ち、それとも気紛れ、暇に業を煮やした悪戯。
 肉のズレは心の歪み。
 その眼は深海に落ち、天球を睨む。

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 歪んだ肉は時空を厭う。
 違う! 厭っているのは天のほうだ。
 そこにあってはならない。
 生じたこと自体が計算外。
 そうである以上は、速やかに退場を希われる。

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 重なり合うことも閉じることもない縫合。
 曖昧の海に彷徨する。
 出逢いのない、孤独への旅。
 永劫の闇の果てに見たものは、奥津城という蜃気楼。

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