風邪のまにまに『風景画論』など
相変わらず風邪に悩まされている。
小生は喉がウイークポイントで、ちょっとでも冷たい空気の直撃を喰らうと、直ぐに喉が痛くなり、この症状から風邪へと症状が悪化し変化していく。
← ケネス・クラーク 著『風景画論』 (佐々木 英 也 翻訳 ちくま学芸文庫 筑摩書房)
夜、寝るときには、必ずマスクを装着する。
が、昼間、ちょっとした油断で喉を痛めてしまった。
つい、ロッキングチェアーに体を沈み込ませたまま、うたた寝してしまったのだ。
朝晩はともかく、日中は比較的暖かい日が続いている。
それが隙を誘うことになった。
居眠りして喉を痛めるとは…
年のせいか回復に時間が掛かる。
仕事も一回、休んだ。
タクシーで一回とは、普通の勤務だと、2日間の休みとなる。
その後も出勤はしたが、残業はできずじまい。
残業してようやく、標準的な営業収入となるだけに、営業上も生活の上でも痛い。
その風邪も、ようやく、症状は最後の段階にきている。
そんな中(?)、 ケネス・クラーク 著『風景画論』 (佐々木 英 也 翻訳 ちくま学芸文庫 筑摩書房)を1ヶ月近くを費やして読了した。
五年ほど前に、東京在住時代の最後頃に一度読んだので、再読である。
やはり、中身が濃い。
二度めなので、今度は車中で気楽に…なんて思っていたが、とんでもなかった。
待機しつつの読書では味読できない。
それと、豊富な写真は結構なのだが、文庫本ということもあろうが、全て白黒写真。
しかも、必ずしも鮮明な写真とは言い難い。
やはり、単行本で、カラー写真で、ゆっくりじっくり読みたい本と痛感させられた。
前回もそういった感想を持ったのだが、時間的な余裕があったので、パソコンで気になる画家やその作品をせっせと探して鑑賞したものだった。
以下、五年前に書いた関連拙稿の一部を挙げておく。
「 ライスダール…さりげなく劇的に(前篇)」( 2007年12月13日)
... 雲の様子の変幻で光と影の織りなすドラマ、そして瞑想を誘う時の移 ろいまでもが示 されているようだ。ところで、ケネス·クラーク著の『風景画論』がなか なか読み応えが あったので、久しくその存在を気には掛けていたが今ひとつ手が伸びなか っ ...
「 ライスダール…さりげなく劇的に(後篇)」( 2007年12月19日)
代わりに、というわけではないが、昨日、ケネス·クラーク 著の『風 景画論 改訂版』( 佐々木 英也 翻訳 岩崎美術社 版)(但し、本書は現在入手不可とかで 、『風景画論』 ( 佐々木 英也 翻訳 ちくま学芸文庫 筑摩書房)が07年1月に出ている)を ...
「 アダム・エルスハイマー:夜の静謐と幻想の人(後篇)」( 2007年12月22日 )
... ケネス·クラーク 著『風景画論』 (佐々木 英也 翻訳 ちくま学芸文庫 筑摩書房). こういう 頁(サイト)に遭遇することはネット散策の喜びの一つである。 た だ、同時にここまで充実 した紹介があると、小生などが敢えて記事に仕立てる意味がなく なる ...
「 アルトドルファー:風景画の出現(後篇)」( 2007年12月12日)
本稿は、「アルトドルファー:風景画の出現(前篇)」の続きです. ... 西洋史上における、 純粋な風景画の先駆者である。 ... Altdorfer, Albrecht 『Allegory 』(1531) (画像は、「 WebMuseum Altdorfer, Albrecht」より) やはり、最後は風景 画で ...
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