金曜が仕事だと…
曜日によっても、忙しさの度合いはかなり違ってくる。
金曜日は繁忙を期待してしまう。
要は休日の前日であり、かつ、土曜日と違って、会社帰りにちょっと一杯、という(サラリーマン)客が多い日は忙しいだろう、ということだ。
タクシー業界は構造不況の真っ只中にある。
行き過ぎた規制緩和で、タクシー業界、特にドライバーは強烈なダメージを受けた。
このところ、揺り戻しというのか、規制緩和の見直しが一部で提起されつつあるようだが、前途遼遠だろう。
尤も、富山県は全国に先駆けて、緩和の見直しが若干なされたようで、タクシードライバーの平均営収は、全国平均より高めであり、実際、全国トップの東京都などに次いで、トップクラスなのだとか。
実際にドライバーになってみて、俄にはしんじがたいのだが。
手取りの収入が20万円を越えると、やっと会社の中で平均に近づくが、小生はまだ……
さて気を取り直して……
金曜日は日中はともかく、夜の客(酔っ払いの方々)が他の曜日よりは多いだろうと期待し、営業時間も残業して二時間は普段より長くやる。
つまり法的に許される残業時間ギリギリまで頑張るわけである。
頑張る人は常に目一杯、なされているようだ。
小生は、金曜日だけ、時間の許す限り夜の富山の街を流して回る。
売上がどうだったかは別にして、帰庫してからは、売上の計算、日報の提出、(出発時と帰庫時には、アルコールチェックということで、呼気の検査を毎回)、洗車(これが結構な仕事)などなどは、忙しかろうが、帰りが遅かろうが、決まり事は必ず行う。
帰庫してからも、一時間近く、残務整理の仕事が待っているわけである。
← 「曹洞宗光禅寺」「1327年、足利尊氏によって 作られ、明峰素哲禅師により開山されました。江戸時代には加賀藩主前田家の祈願所でも あった」とか。 過日、仕事で氷見市にある、有名なお寺に立ち寄った。さすがに藤子不二雄A先生の地元だけあって、こういうキャラクター石像たちが居並び、出迎えてくれた。何とか、もっと有名にしたい。帽子でも盗っちゃう?
会社を出るのは、普段だと2時過ぎくらいなのが、金曜日は下手すると4時を回ることも。
当然ながら、帰宅してからの自分の時間もその分、減ってしまう。
二時前後に退社した場合でも、一人暮らしの小生は、どんな雑事も自分がやるしかない。
洗濯、掃除、畑や庭の世話、町内会のこと、買い物、クリーニング、葬祭などの親戚付き合い、家のメンテナンス、……間近に迫った三回忌の準備も!
やることが短い時間の中に詰まっていると、入浴さえ、ノルマになってしまう。
金曜日は、体が少し安まるのは、夕方頃になってやっとである。
でももう、翌日の仕事のため、早めの就寝を心がけているので、実際には早く寝なくちゃと、妙に慌ただしい。
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コメント
おつかれさまです、と言おうとしましたが、
やる必要のある事柄の多いことが
最後に記載されてしましたね。
聞くだけでも大変な仕事量だと思いますので
体調管理の時間も設けた上、ご自愛ください。
投稿: はもりこだま | 2012/06/10 16:30
はもりこだまさん
どんな仕事にも、それぞれなりの大変さがあるのでしょうね。
その意味でタクシー稼業も大変だということです。
なのに、タクシードライバーは、運ちゃんなどと呼ばれて、ワンランク下の仕事に見られがち。
他の仕事であぶれた連中の吹き溜まりのような。
車の運転さえできれば、誰でもできる、かのような。
実際、取り合えずば、誰でもできる。
でも、やってみたら、思いの外、大変で、長続きしない。
小生としては、生意気あるいは僭越ながらですが、タクシー稼業も大変だし、有意義だと社会に理解を深めてもらいたい。
出来のいいドライバーじゃないのに、やはり生意気かな。
まあ、日記ですから、自分の思いを書いてみたわけです。
投稿: やいっち | 2012/06/11 02:42