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2012/06/22

作家のさが?

 家事の合間をみては、 ワインでも嗜むように(?)本を読む。
 自宅では、昨日の日記にも書いたように、G・ガルシア=マルケス/著『生き て、語り伝える』(旦敬介/訳 新潮 社)である。

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 G・ガルシア=マルケスは、小生には 畏敬の対象である作家だからか、とにかく再読ながら、彼の語りを楽しんでいる。
 ところで、前回、読んだときにも違和感を覚えたが、今日もあるくだりで、おやっ、という感が、一瞬湧き、長く尾を引きながら消えていった…
 まあ、細波程度だけれど。

 それは彼が歌が上手だと云うことである。
 別にプロ級と言うわけでもないようだが。

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 小生の勝手な思い込みの中では、作家たるもの、生きることに不器用である、意図してではなく、つい、あちこちで壁にぶつかってしまう、そんな存在であることが、ある種の運命的な条件なのである。
 女(異性)が好き、酒が好き、踊ることが好き、喋ることが好き、怠けることが好き、お金が好き、贅沢が好き、名誉へのこだわり、まあ、世俗的な欲望に作家だってまみれていて悪い訳じゃない。
 むしろ、書く上での豊かな土壌・滋養にもなろうというもの。

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 但し、得意であっては作家には成れない、だったらその分野の専門家にでもなればいいわけである。
 G・ガルシア=マルケスは、歌うことが好き(ここまではいい)、人前で歌うのも好き(これも良し悪しの問題じゃない)、それ以上に、歌うことで鬱憤などを発散できる、と言う。
 踊ることに関しては、コロンビア人(南米人)にしては苦手だと書いている。
 歌うことに熱中し、歌うことで喜びを爆発させ、憂さを晴らし得るなら、作家などは目指さないのではないか。
 歌に熱中しつつも、ギリギリのところで、プロの歌手の歌唱力に陶酔するしかない、一抹の淋しさ。

 他の手段ではどうしようもない、書かないでは居られないからこそ、そういう性(さが)だからこそ、作家となったのではないか。
 まあ、余計なことを云わずとも、 G・ガルシア=マルケスは押しも押されもされない作家なのだから、別にどうってことはないのだが。

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