トルストイ…野アザミ…ダッタン草
トルストイは、ハジ・ムラートの投降に関して、彼の悲劇を、ロシア側の卑劣さを目の当たりにする。
老いたトルストイは、鋤返された畑の中に、無残に押しひしがれていた一輪の薊(あざみ)を見、ハジ・ムラートの無残な末期を思い出させ、『ハジ・ムラート』を書かせることになる。
← 蕾状態のアザミ (画像は、「 アザミ - Wikipedia 」より)
老トルストイは、「人間というものは、なんという残酷な生物だろう。自分の生命を維持するためには、実にいろんな生物や植物を、いくらでも滅ぼしてしまう」と書く。
これは、以下に示すように、小説の中のハジ・ムラートの末期の姿そのものなのだ。
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