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2012/04/05

「 羽毛ふさふさ恐竜 中国で化石発見 」だって

全長9メートル、羽毛ふさふさ恐竜 中国で化石発見 」( 朝日新聞デジタル - 科学)といったニュースが小生の耳目を引いた。
 小生はガキの頃から、恐竜のことに興味津々。
 恐竜のかくも長き繁栄と突然の絶滅。

Egg_mountain

← 「 恐竜 - Wikipedia

 何故に恐竜が誕生したのか。
 何故、かくも長く繁栄したのか。
 何故に地上(陸上)にて巨大化しえたのか。
 何故に突然、絶滅したのか。
 あるいは、本当に絶滅したのか。

恐竜はなぜ絶滅したか」については、一時期、巨大な隕石の落下(衝突)と、誘発されて(?)起きた火山の噴火の連発という説が有力になった。
 気になるところだが、ここでは深入りしない。

 今回の発見について、テレビや新聞などマスコミが報じた内容を一部転記しておく:

全長9メートル、羽毛ふさふさ恐竜 中国で化石発見

鳥のような羽毛をまとった全長9メート ルの新種の大型恐竜の化石が中国で見つ かった。羽毛のある恐竜はこれまで、体長 2メートル程度の種類しか、確認されてい なかった。中国とカナダの研究チームが5 日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

化石は3体分で、中国遼寧省の白亜紀前 期(1億2千万年前)の地層から見つかっ た。化石の分析で、大型肉食恐竜ティラノ サウルスの仲間で、最大の個体は全長9 メートル、体重1.4トンと推定された。 羽毛は15〜20センチで柔らかく、体温 を保つのに役だったようだ。研究チーム は、ラテン語と中国語で「美しい羽毛の 王」を意味するユウティラヌス・フアリと 名付けた。

羽毛恐竜はこれまで、全長2メートル程中型の種類しか見つかっていなかった。大型恐竜は体内に熱を保ちやす く、羽があると、オーバーヒートして生存 に不利になる可能性があるとして、大型種 がいたか、専門家の間でも論争になってた。


 恐竜の種の多くは絶滅したが、ほんの一部は形を変えて生き延びた…その形とは鳥類では、という説が有力になりつつある。
 鳥の蒸し焼き。
 羽根をむしり取られた鳥の哀れな姿、あるいは、鶏(鶏冠)や鳩の脚などを観ると、直感的に恐竜を連想してしまった…という人も多いのでは?
 小生もそのひとりである。

 この説は当然ながら、単なる思いつきじゃなく、研究がかなり深められている。

 恐竜が絶滅に追い込まれる前に、巨大な恐竜の中には羽毛を獲得していたり、鳥類へ進化する土台となる機能を備えていたという。

97841636996081

→ ピーター・D・ウォード・著『恐竜はなぜ鳥に進 化したのか』 (垂水 雄二・訳  文春文庫)

  本書の副題には、「絶滅も進化も酸素濃度が決めた」とある。まさにこ のテーマが一貫している。
 恐竜の跋扈した時代は、気 温も高かかったと思われがちだが、「実は恐竜の祖先 が生まれたころの酸素濃度は、現在の2分の1。ヒマラ ヤ並みの薄さであった」。
 その中で繁栄するには、多 種に際立つ特質があった。その最大の一つは、気嚢 (きのう)を体内に獲得したことだろう。酸素を他の どんな生物たちより効率よく摂取することができたの だ。やがて、この気嚢(きのう)が鳥類を空へと誘っ た。

 一方、本書ではなぜかあまり書いてないのだが、この気嚢(きのう)が恐竜 の繁栄のみならず、巨大化を可能にしたのだと思われる。巨大な体なのに、気嚢 (きのう)のゆえに酸素を存分に消費しえたのみならず、体を相対的に(体に比 して)身軽にしたのではなかろうか。巨体でありながら、機敏な動作・行動を可 能にしたのだろうとも<憶測>しえるのである。
 書評には、たとえば、 「asahi.com(朝日新聞社):恐竜はなぜ鳥に進化したのか [著]ピーター・ D・ウォード - [評者]瀬名秀明 - BOOK」など。

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コメント

やいっちさん

こんばんは。

この地球上に大昔、
超巨大な生物達が生きていたのかと想像すると、とっても不思議でワクワクしてしまいます。

そして9メートルものふさふさ恐竜が、
自分の上を飛んできたらどうする?!
と、考えてしまいました・・
死んだふりとか、するんだろうけど。

あー!だけど、恐竜さん達と
一緒の時代じゃあ無くて良かった(汗)

投稿: のえるん | 2012/04/06 20:30

ほお、弥一さんは恐竜に興味あられたんですか。
ティラノサウルスとか色々いましたが、どの恐竜がお好き?
去年、科学博物館で大恐竜展が開かれまして、今はなき雑誌ぴあの貸し切り鑑賞会に参加しましたが、大昔のこと、よく研究されてました。
福井県立博物館にも恐竜コレクションありますよね

投稿: oki | 2012/04/06 23:19

のえるんさん

この地上世界に巨大な恐竜や哺乳類が跋扈していた!
クジラ並みの肉食動物が陸上をのそのそしていたら、いや、獲物を追って疾駆していたら…。
空から獲物を狙っていたら…。
その中で人類が生き延びられるか。
…やはり、逃げ回るしかないですね。

投稿: やいっち | 2012/04/07 21:57

okiさん

好きな恐竜は格別いないのですが、近年、発見が相次いでいる 「羽毛恐竜」には、鳥類との関連もあって、興味を抱いています。

今は分かりませんが、昔、マンガの本では(少年マガジン、サンデー、キングなど)折々巻頭特集がありました。
あれが結構、楽しみだし勉強になりました。
公害の実態に最初に接したのも、そうしたマンガ雑誌でした。
恐竜の特集も定番の一つ。

恐竜があれだけ巨大化しえた謎も、近年少しずつ明らかになってきました。

上野の科学博物館でも、恐竜の骨格があって、興味津々でした。
福井県立博物館へは、まだ行ったことがありません。
北陸の地に恐竜の化石が多く見つかるってのは、感激です。

投稿: やいっち | 2012/04/07 22:09

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