チンドン屋がテーマの作品
何とか彼らのチンドン絡みの小説を読みたい、チンドンがどのように描かれているのか確かめたいと思いつつ、徒に歳月を過ごしてしまった。
その思いを実行に移すに当たって、些少のことは調べておきたい。
例によって「 チンドン屋 - Wikipedia 」なる頁を覗いてみた。
その情報の多いこと。
歴史もあれば伝統もある!
大凡のことだけでも、チンドン屋についてメモろうと思っていたが、ブログの域を超えそうなので、あっさり断念。
とりあえずば、「チンドン屋」の登場する小説などの文学作品だけ、メモ。
すると、あるはあるは、である:
「チンドン屋」が現れる文学作品チンドン屋についての記録が少ないことから、文学作品に現れる楽隊、東西屋、広目屋、チンドン屋 の描写も資料として扱われる。代表的なものしては、創作作品として、永井荷風「燈火の巷」 (1903)、室生犀星「チンドン世界」(1934)、江戸川乱歩「陰獣」(1928)、武田鱗太郎「ひろめ 屋の道」(発表年不明)、幸田文「ちんどんや」(1954)、梅崎春生「幻化」(1965)、黒岩重 吾「朝のない夜」(発表年不明)、平岩弓枝「チンドン屋の娘」(1982)、奈良裕明『チン・ドン・ ジャン』(1990)、エッセイとして田中小実昌「あのこはチンドン屋の娘だった」(1979)、渋沢龍 彦「チンドン屋のこと」(1981)などがある。この他、 林芙美子「ちんどんやのおじさん」など、子 供向けの作品も多い。軍国美談にも「チンドン屋」が登場する作品がある。
なお、林芙美子の作品を多数映画化したことでも知られる映画監督の 成瀬巳喜男は、自身の作品で何 度もチンドン屋を登場させた。物語への介入はほとんどなく、その多くはBGMとしての扱いも兼ねて いるが、成瀬自身が強いこだわりを持って登場させていたという。
こんなにあるとは!
これらの中で、 江戸川乱歩の「陰獣」や梅崎春生の「幻化」など(だけ!)は読んだことがあるが、、チンドン屋が登場していたという印象(記憶)は、小生の中には皆無である。
情けない。
まあ、追々、ひもといていきたい。
参照サイト:
「 富山商工会議所/全日本チンドンコンクール 」
「ちんどん通信社~(有)東西屋」
チンドン関連拙稿は「 「チンド ン大パレード」へ(1)」など多数ある。
「 09チンドン大パレードへ 」に、ほとんどの関連拙稿を羅列してある。
尚、雛祭り → 祭囃子 → 囃子 → 鳴り物 → チンドン といった連想で本稿を綴ったわけではない!
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コメント
こんばんは。
チンドン屋さん(らしき方々)、
今でも、たまーにみかけます。
華やかで奇抜な衣装に目を奪われつつ、
何故か寂しさが込み上げてくる音色。
そんな、記憶がありました・・
お写真の振袖、
古典な柄がかわいいですね♪
ところで江戸川区乱歩の「陰獣」と
チンドン屋さんが結びつかなくて。
んー!気になる(笑)
投稿: のえるん | 2012/03/02 20:58
のえるんさん
チンドン屋さん、東京在住時代、折々見かけました。
が、富山市では一度も見たことがありません。
チンドン屋さん、奇抜な格好が売りだし、必要。
路上のピエロのようでもあるような。
写真は、富山市でのチンドンコンクールの一場面です。
そうそう、江戸川乱歩の『陰獣』の中で、チンドン屋さんがどんな風に描かれてるのか、どんな場面に登場するのか、とても気になりますね。
投稿: やいっち | 2012/03/03 21:21