メモ帳は必ず携帯のこと
暇の徒然というわけではないが、NHKラジオは仕事中、ほぼずっと流している。
実車中(お客さんが乗っている間は、ボリュームを絞るか消してしまう)は、聴き入るわけにいかないし、そもそも運転中のこととて、音楽はともかく、話(対談やインタビューも含めて)の中身にじっくり耳を傾けるわけにはいかない。
空車になったり、信号待ちの折、携帯しているメモ帳にキーワードだけメモしておく。
後で(基本的には帰宅して、時間が取れた折に)、こうしてPCに向かったりして、調べてみる訳である。
ちなみにメモ帳は何もこのようにラジオで聞きかじったことや、ちょっとした思い付きなどを忘れないよう、即座にメモしておくためにと携帯しているわけじゃない。
あくまで仕事のためのメモ帳である。
実際、普段はメモ帳の類を持参する習慣は、小生にはまるでない。
制服のポケットに常備しているメモ帳の目的は、備忘録というより、もっと下世話な事情のゆえである。
タクシーを流している最中に無線で迎車の指令が入る。
どこどこの店、あるいはホテル、病院、多くは個人の家
へ向に迎に行けという指示が口頭で告げられる。
何とかいう交差点を右(西)へ折れ、二つ目の角、そこに酒屋があるから、それを目印にして、そこを左に曲がり、十字路を一つ越えたらお寺さんがあるから、その先左側三軒目の誰々です…なんて言われる。
指示した側は、間違いのないよう、丁寧に分かり易く伝えてくれている(そのつもりでいる)のだろうが、運転中に無線機を手に取り、安全確認をしながら、話を正確に把握するのは結構、難しい。
少なくとも小生には困難だったりする。
右って言ったっけ、二つ目の角だったかなー、お寺がどうとか言っていたような…、もう頭の中はパニック同然である。
しかも、無線の声は時折、聞きづらくなったりする。
(司令室の人によっては必ずしも発音が明瞭とは言えない…少なくとも無線を通すと音声が割れ気味になることもある。)
近くに電車が走ってたりすると最悪である。
一回で聞き取れるとは限らないし、仮に聞き取れても、そこは人間である、一旦は覚えたことでも、ド忘れする事だってある。
しかし、最低限、迎えにいく相手の個人名だけは忘れるわけにいかない。
…が、案外と記憶が曖昧になっていくモノなのだ(← 決して開き直っている訳じゃない、マシテ自慢している訳じゃない ! ?)
新人の頃には散々失敗を重ねたものだった。
交差点の名前などタクシードライバーならずとも常識の範疇で、無線室の方たちもその前提で指示を出す。
が、小生は高校卒業と同時に富山を離れた人間なのだ。
街中のことは、それが富山市の中心部であっても、普通の高校生が市電か自転車で移動する範囲のことしか知らない。
富山の老舗も知らなければ、繁華街のバーやキャバレー、ラブホテル、パチンコ屋などの名も場所も知らない。
富山県人としての、その前に富山市民としての常識も知らないのだ。
数多い失敗に懲り、あれこれ工夫を凝らしてきた。
カーナビを装備、無線の指示を録音する、そして最後はメモ帳である。
話が余談にながれてしまった。
金曜日の夕方、ラジオで聞きかじったのは、以下である:
「夫婦で解き明かしたミトコンドリアの秘密」
佐藤 健さん(群馬大学生体調節研究所教授)
佐藤 美由紀さん(群馬大学生体調節研究所助教)
谷田部 雅嗣 解説委員
肝腎のこの話については、小生が忘れなかったら(!)、後日、本ブログにメモする…かもしれない。
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