富山に新幹線がやってくる
富山にも新幹線がやってくる。
北陸新幹線である。
再来年の話だけど、エポックな話題だ。
← 北陸新幹線富山駅駅舎デザイン 「静謐な雪にたたずむ木立の駅」をイメージしている…というが、あまりに無難。飛躍だけはイメージできない。
東京から長野駅まではつながっていて、「長野駅 - 上越駅 (仮称) - 富山駅 - 金沢駅 - 白山総合車両基地 間がフル規格 で建設中であ り 、2014年度の開業が予定されている」。さらに敦賀への延伸も昨年末決定している。
営業の車中で、富山駅に向かったり、その前を通過する際などに北陸新幹線の富山駅開業のことを話題にすることがある。
話のポイントは、北陸新幹線の富山駅開業で富山市が観光客が増えるのか、富山市が賑わい発展するのか、である。
しかしやはり心配はいわゆるストロー効果(現象)である。
東京などからの観光客が、今までなら富山の立山黒部アルペンルートなどお目当ての観光地へ向かっただろうが、再来年末の新幹線の延伸を契機に、金沢など隣県の石川へ、あるいは、逆に東京などに吸い寄せられてはしまうのでは、という懸念を小生だけじゃなく、地元富山の少なからぬ人たちが抱いている。
北陸新幹線の富山(や金沢)への延伸で、富山への観光客が多少は増えるだろうことは期待していいと思う(これも心配がないというわけじゃない。北陸新幹線の富山開業で、東京との移動手段として有力な空の便、富山空港の利用客が大幅に減り、場合によっては、東京-富山便自体の廃止も懸念されている。これについては、今は話題にしない)。
問題は我が富山市のことである。
北陸新幹線の開業で在来線の減便など、日常の足が不自由になるのでは、という懸念も現実味を帯びている。
富山市へ観光客やビジネス客を呼び込めるのだろうか。
富山市は、かねてよりコンパクトシティとしての街作りに取り組んできていて、それが評価され環境未来都市(の一つ)として選定されたり、つい昨日だったかエコタウン都市としてもえらばれた。
映画やドラマの撮影の舞台として富山(の風景)が選ばれるよう、躍起となっている。
それでも、日本や外国の観光客が敢えてこの富山市を選ぶモチベーションが高まるような、インパクトのある仕掛けが決定的に欠けていると感じる。
ライトレールのさらなる充実、バスやタクシーなど公共輸送機関の利便性の向上、年輩者でも歩いても楽しい魅力的な街作りは、最低限の課題だろう。
冬場の交通事情の改善は喫緊の課題だ。
雪の富山市を見て回って、車道もだが、歩道も、降雪に負けない工夫は不可欠と実感する。
しかし何より、富山市の中心部に何かインパクトのある、日本で、せめて北陸地方唯一の施設を創出する必要がある。
富山駅が富山市が、富山が、そして北陸が単なる通過点とならないような目玉が必要なのだ。
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