風邪を引きました(前編)
その効果は、一定程度は認められる。
ベッドに横たわっている限りは、ある程度、鼻呼吸が出来るようになったのだから。
でも、治療は、お医者さんたちの検討の上で、ここまでなら無難だろうという、ギリギリのところで行われた。
下手に通りを良くし過ぎると、食事の際などの食べ物が鼻へ流れ込む可能性が生じる。
手術の結果、鼻(喉)のつまりは一定程度、改善が認められるが(これは、お医者さんたちの当初の目論見どおりか)、日常を口呼吸だけで過ごすまでには至らなかった。
時間を置いて、再手術も考えられる(経済的に当分は無理だろうが)。
十歳からの鼻呼吸の障害は、自分で十分に自覚している。
口呼吸だけなので、普通に呼吸していても、大気中の(あるいは部屋の中の)汚れ(埃)をまともに吸い込み、口へ、喉へ、気管支へ、肺へと呼び込んでしまう。
サラリーマン時代(81年から90年)、倉庫で働いていた。
薄暗い倉庫は、汚れ放題。
たまに、荷物の出し入れで、巨大な鉄の扉を開けると、外気が倉庫内へ差し込んでくる。
その際の、日の光に浮かぶ埃の凄まじさ。
小生は恐怖した。
← 庭で雪下ろししていたら、雪の中からひょこっと、何かの実が。こんな雪の中で生るなんて。
倉庫で働くのは、恐怖の日々だった。
なのに、あくまで現場にこだわり、事務職への移転を控えたのは、ある意味、自分を放棄していたところがあるように思う。
一方、倉庫の中を、懸命に掃除した。
誰も掃除しない(棚卸しなどの際だけ)。
倉庫を綺麗にしようという心がけを上司らはどう思ったか。
当人の必死さ、足掻きにも似た現状改善の試み。
矛盾そのものの自分の行動(心理)が透けて見える。
倉庫に篭るような仕事をしながら、一方で、掃除に熱心だったのは、自分を捨てきれない、諦めきれない、同時に、ただただ肺を遣られるに違いないという恐怖のなせる業に過ぎなかったのかもしれない。
この辺りのことは、以前、ブログ(日記)でも書いたので、これ以上は触れない。
冬は(特に四十代となってからは)恐怖の季節となった。
冷気をまともに吸い込む自分は、喉を気管支を肺を冷たい空気が直撃する。
外気が汚れているとか何とか以前に、冷気自体が恐怖の種だった。
外を出歩くのも、家(建物)の中だろうと、寝室でさえ、冷気が肺や喉を襲う。
若い頃は、まだ体力(抵抗力)があったのだろう(2月に催される青梅マラソンで30キロを走破したのだし)。
口を塞ぎ目にしながら、俯き加減にしながら外を歩けば、喉や肺に負担を感じることはあまりなかった。
それが、不意に、不意打ちのように外気の冷たさが害そのものだと感じさせられるようになった。
会社を首になった頃が体の転機でもあったようだ。
→ 過日、富山新港へ。工事が進む臨港道路富山新港東西線「新湊大橋」 を遠望した。正式名称は、「臨港道路富山新港東西線」なのか、仮称なのか。『車道と自転車歩行車道の2層構造を持つ複合斜張橋』だとか。天気を気にせず、人も自転車も渡れるらしい。完成が待たれる。
冬、家の中で寝る際も、マスクは不可欠だった。
とにかく、喉を口を守らないといけない。
富山に帰郷して、家の中の寒さに驚いた。
というより、冬の寒さの質が東京とは比較にならない厳しさなのである(東北や北海道の方たちに比べたら、あるいは、学生時代をすごした仙台と比べると、大したことはないのだが)。
冬、外を出歩く際は、マスク着用は忘れてならないことだった。
外どころか、我が家の中でさえ、マスクが必要なのだ。
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コメント
風邪ですか、お大事にとしか申し上げようがないですね。
僕も微熱があります、今日はあとお風呂入って食事して寝るだけ。
口呼吸はよく解りませんが、うちの母も寝ていて、無呼吸状態になると特養ホームの人から聞いたことあります。
苦しくなかったのかな?
どんな科学が発達しても人間の体はどうにもならない、宇宙に出て行けるといっても無重力に人間の体がついていけないのでは宇宙旅行は出来ない。
ちなみに僕もマスクいつもしています。
投稿: oki | 2012/01/26 22:40
okiさん
マスク怠った付け、大きかったです。
人一倍用心しなきゃいけなかったのに。
無呼吸状態、苦しかったろうと思います。
特に目覚めた瞬間が!
ブログにかなり詳しく書きましたが。
昨日からは、鼻風邪になってきています。
昨日も仕事、休んでしまいました。
okiさんも体に気をくださいね。
投稿: やいっち | 2012/01/28 13:09