「真言密宗大本山 大岩山 日石寺」へ(後編)
さて、「真言密宗大本山 大岩山 日石寺」では、大きな仕事が展開されていた。
NHKの総合テレビで放送される「ゆく年くる年」の、本年度の中継地の一つとしてこの「大岩山 日石寺」が選ばれており、前日の30日は、大勢のスタッフたちが中継の準備に大童だったのである。
小生は、ただ傍観するのみだったが、準備の大変さのほんの一端を眺めただけでも、身の引き締まる思いを抱かされたのだった。
→ 「大日堂」
スタッフの方に、少々間抜けな問いと思いつつ、伺ってみた。
「放送は、何分ほどなんですか?」
「せいぜい1分ほどです。全国放送ですから」
「えー、(それだけ) ? !」
(それだけ)の文言は呑み込んだつもりだが、もしかしたら呟いてしまったかもしれない。
← 謎の巨大な岩。夫婦岩?
少なからぬ数のスタッフ、何台もの放送関係の車、機材、ケーブル、クレーン車(クレーンを使う意味はあとで放送を見て気がついた)までも用意され、これだけ大掛かりな準備をし、入念な事前のチェックを繰り返して、実際の放送はせいぜい1分ほどだとは!
現地に着いたのは午後の三時半頃だったろうか、それから一時間も経たないうちに、暮れてきて、やがて雨が雪に変わってきた。
→ 「八体仏」
昼間の快晴が嘘のような天候の急変ぶりである。
寒いのは当然だが、雪の降る中、フード付きのジャケットなどを羽織っているとはいえ、傘も差さずに、作業に従事するスタッフたち。
クレーンの上のライトの具合などを、雪の中、じっと眺めあげ見守っている姿などが印象的だった。
小生に限らず、観光客がこの寺を訪れるのは、夏場を中心に秋口までが多い。
正月の参拝に訪れるのは、まさに信者なのだろう。
← 「八体仏」の奥には、何やら床しげなお堂や何筋もの滝が垣間見える。
まして雪の舞う冬の夜、暮れなずむ日石寺(の境内)を観て回るなんて、大概の人には得がたい機会だろう。
中継用のライトが方々に設置されていて、寺の内外を照らし出している。
樹齢がかなりのものだろう樹木などがライトアップされて、闇が深くなるにつれ、独特の雰囲気を醸し出していた。
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