連休中にケルアック『オン・ザ・ロード』読了(後編)
ジャック・ケルアック著の『オン・ザ・ロード』を読了した余韻も味わう間もなく、手は次の本へ伸びていた。
← 反対側は、東向きで、立山連峰を一望することができる。でも、仕事の都合で、肝心の光景をカメラに収めることはできなかった。残念。その後、間もなく、連峰は深い霧(靄)に沈んでいった。
それは、先週購入してきたダニエル・タメット著の『天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界』(古屋 美登里 訳 講談社)である。
衝動買いに近い形で買った本だが、よくある(都合のいい、ありふれた)天才論の類いじゃなく、まさに本人がサヴァン症候群(人とのコミュニケーションにハンディをもつアスペルガー症候群でもある)に悩まされつつ育った。
本書の(日本語訳の)題名は、少々疑問符が付くものだが、中身は実体験をベースにしているので、興味深いのである(と言いつつ、そう感じたから買ったのだが、まだ冒頭を読み出しただけ)。
本書の中でも、オリヴァー・サックスの『妻を帽子とまちがえた男』で論述するサヴァン症候群の解釈を紋切り型だし、不幸な理解に繋がると批判している(もっとも、サックス自身は、後年、『火星の人類学者』において自閉症者の素晴らしい可能性を縷々語っているのだ!)。
→ 駐車スペースとするため、敷いていたコンクリートブロックを引き起こし、囲いを作った。屋根(蔵)からの落雪を溜めて、コンクリート舗装面に雪が押し寄せないようにという、苦肉の策。とりあえず、実験的な試みである。
『妻を帽子とまちがえた男』(や『レナードの朝』など)は、日本語訳の刊行が1992年(ということは、原書はもっと古い)なので、有名な本だから批判の俎上に上りやすいということか。
ダニエル・タメット著の『天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界』は読み止しだが、面白いので、今日、オリヴァー・サックス著の『タングステンおじさん』を引き取りに行った際、やはり、ダニエル・タメット著の『ぼくには数字が風景に見える』(古屋 美登里 訳 講談社)をも、衝動買いしてしまった。
← 内庭(築山)に幾つものバケツ。これらは、庭の小さな樹木を雪から守るため、被せたもの。火曜日には、雪に埋もれたが、中の小さな木々は、安泰…なのだろうか?
ほかに、文庫本で、アンドレ・ルロワ=グーランの『身ぶりと言葉』や、これはやはり図書館から借り出して既に読了しているのだが、敢えて買って(今度は文庫版で)読みたくなり、鶴岡 真弓著の『ケルト 装飾的思考』(ちくま学芸文庫)を入手。
でも、後者の二冊は、分厚いので、車中には持ち込めない(ドアポケットには入らない)!
と、実はこんなことを書くつもりじゃなかった。
ジャック・ケルアック著の『オン・ザ・ロード』(青山南訳 河出文庫)を読んで受けた感銘もあり、自分の中のささやかな「オン・ザ・ロード」について書くつもりだったのだ。
小生の場合、仲間も出会いもないし、駆ったのはオートバイだった。
→ ダニエル・タメット著『天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界』(古屋 美登里 訳 講談社) ダニエル・タメットなる名を目にした時、あれ? 『解明される意識』や『ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化』 、『自由は進化する』などを読んだことのある、ダニエル・C. デネットと混同しそうになった。全くの別人。デネットはアメリカの哲学者。
二週間で二千キロほどをオンボロバイクで旅した、その思い出を書こうと思っていたのだ。
まあ、そのうち、機会があれば、書くかもしれない。
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