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2011/01/22

病院で眺めた風景(承前)

 今日(22日)は天気予報では、朝方から雪も、とのことだったが、幸い、ほぼ夕刻まで雨だった。時折、雨が霙に、あるいは雪に変わることもあったけど、湿っぽい、ベタベタ雪で、積もらないと分かる。
 冬に雨となると、根雪を溶かしてくれると、つい期待してしまったけれど、はかない望みだった。
 気温自体は低いので、冷たい、氷雨風の雨では、屋根の雪さえ、溶かしてはくれない。

 さて、「病院で眺めた風景(前編)」からの続き。

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→ 上掲の外科研究棟前編参照)は、(小生が病室から観察した限りは)一角だけ、一晩中、明かりが灯っている。他の部屋やフロアーは、見たところ、真っ暗なのだが。やっぱり、あの建物の四階の、一番、奥まったエリアには何かがある、何かが行われている。立ち入り禁止なんて、あまりに危険だから、外部の人間どころか、ひょっとして、病院関係者も覗くこと能(あた)わないのではなかろうか…。

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2011/01/21

病院で眺めた風景(前編)

 今日(21日)金曜日は、富山は晴れ間もあって、少しは根雪も溶けてくれた…。でも、日中でも、気温自体が低くて、期待したほどではない。
 明日からはまた、雪、雪、雪。

 さて、今回からは前後編の二回に分けて、題名にあるように、病院で眺めた風景・光景の一部を紹介する。

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← 十数年ぶりに訪れた病院は、当時とはすっかり装いを変えていた。エントランスホールに入った瞬間、何処かのホテルへ迷い込んだのかと、戸惑ったほど、美麗になっている。入って左にはカフェコーナー、右手には待合コーナー、二十メートルも歩いていくと、受付カウンターがあって、二人の女性職員が待機していた。ホール左脇の階段は、風通しのいい、と錯覚させるような、透明感溢れる壁面や手すりのある階段がある。二階へ上ると、広々とした階下のエントランスフロアーを見渡せる。休憩(待機)用のベンチもある、洒落た二階は、なんと、実は採血コーナーなのだが。

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2011/01/20

病院で読んだ本(その5)

病院で読んだ本(その4)」の続き。

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← 時には、秋の日の抜けるように高い青空が望めたと感激しても、それは束の間の、ぬか喜び…。

 小生は、土日の外来への立ち入りも解け、利用可能となった月曜日から図書コーナーへ日参していた。
 いいことがあったのは、日参して二日目。つまり、火曜日のこと。

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2011/01/19

病院で読んだ本(その4)

 退院して待っていたのは、雪、雪、雪。
 そして職探し。

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→ 今夕(19日)、ふと外を眺めたら薄い雲を透かして月影。満月? 雲の流れが速くて、久しぶりにまん丸の月を愛でることができた。ホントに久しぶり。でも、二時間もしないうちに全天が雲に覆われ、雪が降り出してきた。つもりそうな、雪…。

 そう、小生は天下の素浪人なのである。

 …とほほ。


 さて、気を取り直して、「病院で読んだ本(その3)」の続き。

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2011/01/18

病院で読んだ本(その3)

病院で読んだ本(その2)」の続き。

 このままではある程度は予想される(この程度は、と覚悟している)入院料が、本代の上乗せで退院後の生活が侭ならなくなる。
 売店で買った本があと一冊で読み終えるという段階になって小生は、危機感を持って院内にある図書コーナーへ向かった。

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← 開高 健著『オーパ!』(写真:高橋 昇 集英社文庫) 「ジャングルを蛇行するアマゾンは魚たちのユートピア。名魚トクナレや殺し屋ピラーニヤ、黄金の魚ドラドなど、巨魚・怪魚を求めて褐色の大河に挑んだ60日、驚異の16、000キロ」といった本。何十年も前から気になっていた本。でも、何故か手に…はしたが…、読むことができずいにいた本の一冊。著者の開高の健康優良児的な風貌が、若かりし日の(文学を志すものは青ざめ痩せた奴じゃないといけないような偏見に満ちた)小生には、許せなかった ? ! まあ、冗談はともかく(案外、的を射ているようでもあるが)、ようやく読み通すことができた。 これも入院生活の賜物か。あとで振り返ってみると、昨年11月、バルガス=リョサ【作】〈Vargas Llosa,Mario〉『緑の家〈上〉』(木村 榮一【訳】 岩波文庫)を読んで感銘を受けていたので、似た雰囲気の本を知らず知らず探していたようでもある。凄まじきかなアマゾン、やるなー、開高! 

 実は、最初に買った2冊を読み終える間際、図書コーナーへ足を運びたいと思っていたのだ。
 が、生憎、土日に掛かってしまった。
 土日は、図書コーナーは閉鎖されている。

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2011/01/17

病院で読んだ本(その2)

 退院して帰宅してみれば、待っていたのは、雪、雪、雪。除雪の日々。
 体の節々が痛む。
 除雪の疲れで再入院しちゃったりして。

 さて、以下は、「病院で読んだ本(その1)」の続き。

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← 山田詠美/編 『せつない話 第2集』(光文社文庫) 山田詠美の大ファンってわけじゃないけど、大人の女の考え方や感性、表現を知りたい……というより覗き見たい一心で、折々読むことがある。そのつもりだったのに、手に取ってみたら、本書は彼女編の短編集。でも、買ってよかった。最初の有島武郎『一房の葡萄』に降参。彼女曰く、「「せつない」という言葉は、実は、多くの人々がしまったまま忘れた心の内の宝箱を開ける鍵になり得るのではないか」とのことだが、実感させられた。身につまされた短編もあったし。残りの作品も一気に読み通した。病院の売店で選択の余地がなくて、余儀なく買った本で、その意味で不思議な縁、出会い方をした本、そして読書体験となった。

 入院した当日、院内でいろんな方に(なんと入院案内の職員やナースや清掃員の方たちに)、京大の近くに書店はないか、京大のキャンパスに売店はないか、図書館には入れるのか、などなど聞いて回った。
 いろいろ支障があり、仕方なく、地下の売店へ。

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2011/01/16

闇夜の一灯

 世界のあまりの広さと変幻の豊かさ。何が悪いとかいいとかなど、論外の淡々と続いてく世界。浮かんでは消えていく泡沫の命。須臾に結んでは解れていく形。
 命を預かる生物たちの多様さはどうだろう。眩暈のするほどではないか。ライプニッツが、現実の世界を最善なものと見なしたのは、何故なのだろうか。
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 恐らくは、世界の多様性を、この上ない多様性を可能にしているからこそ、にもかかわらず世界が存立しえているからこそ、この世を至上の世界と考えたのだろう。何故なのか分からないが、<モノ>がこの世にあり、その<モノ>たちは、個々バラバラに粒子状に散在し終わるのではなく、水素と酸素がガッチリ結びついて水となり、炭素がその鎖を無数に連鎖させてやがては命の原初の土壌となる、まさに彼には予定調和としか考えられない神秘な仕組みを直感したのだろう。
(「『ダーウィンの危険な思想』…美女と野獣と叡智と」(02/04/13)より抜粋)


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