『死因不明社会』と「Ai」の理念と(後編)
11月18日付けの北日本新聞に、前田普羅関連の記事が載っていた。
なんと第一面のトップ記事。さすがにローカル新聞だけある。
記事は、高浜虚子門下の四天王の一人、前田普羅の直筆短冊が富山市内の個人宅で見つかったというもの。
→ 今秋も山茶花が開花し始めている。次々と散る花びら。でも、それにもまして、ドンドンと花開く。どうして、こんな寒い季節になって、開花し出すのだろう。
実際には、直筆の短冊は富山の地以外では見つかっているが、報知新聞の支局長として富山に赴任し、20年も富山市に在住した、我が地元・富山では見つかっておらず、残念がる関係者が多かった、という:
「直筆短冊、富山で発見 「辛夷」主宰・前田普羅の代表句」 (富山のニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース))
さて、本題に戻る。
通常(あるいは、小生の中の乏しい常識では)「Ai」というと、「Artificial Intelligence」である。
が、本書で言う、「Ai」とは、「Autopsy imaging」(死亡時画像診断)の略である。
上記した「一般財団法人 Ai情報センター」の中の、「what's Ai」なる頁を覗く:
AiとはAutopsy imaging の頭文字で、日本語訳は『死亡時画像診断』です。御遺体にCTやMRIなどの画像診断機器を用いた新しい死因究明システムです。Ai情報センターは、各施設で発生する死亡時画像に対し、画像診断の専門家が遠隔画像診断システムを用い、客観的第三者の診断アドバイスを行なうことでAi診断の質を向上させAi診断の中立的信頼度を高めます。
一体、現状の何が問題なのか。
再度、「一般財団法人 Ai情報センター」の中の、「死因不明社会とは」なる頁を覗く:
前世紀の死亡時医学検索は解剖のみでした。解剖は四通り(病理・承諾・行政・司法)ありますが、臨床現場に死因情報を還元するシステムとしては、医療現場にも遺族にも満足のいくものではありません。また現在解剖率は2%台と低迷しています。
病理解剖 (結果が臨床現場に戻るまで数ヶ月以上かかる)
承諾解剖 (地方自治体の管轄だが適用件数が少数)
行政解剖 (五都市限定の上、情報が現場に還元されない)
司法解剖 (捜査情報で情報は遺族と医療現場に伝わらない)つまり・・・
残りの98%、つまり、98万人以上は『死因不明』なのです。
日本において、亡くなられる方の中で、本当の死因が確かなのかどうか、不明という惨状、お寒い現実は、ドラマ『相棒』などで主人公の杉下の科白などでも語られたりしていた。
つまり、「日本では異状死や自殺者の解剖率が極めて低く、殺人・傷害・虐待などの事件を見逃す可能性が指摘されている。高齢化社会の進展もあり年々、死因が特定されない孤独死・衰弱死の変死数は増加傾向にあるが、自殺と判断された遺体も司法解剖されることはまずない」のである:
「日本の解剖率の低さと“Ai(死後画像診断)”を活用した死因究明のスクリーニング カウンセリングルーム:Es Discovery-ウェブリブログ」
→ 表の庭から裏の畑へ続く小道の片隅に、今年になって、なぜか、ススキが育ってきた。近所の何処かから花粉が飛んできたのだろうか。庭を歩き回ってみたら、庭の方々にススキが群生していた。
犯罪を起こすなら、地方で、なんて科白を何かのドラマで聞いたことがあるような(これも、ドラマ『相棒』だったかもしれない)。
なんたって、行政解剖もされないし、監察医制度もないし、滅多に司法解剖などされないから、ある種の奴らには犯罪(特に殺人)天国なのだ(などと断言したくないのだが…)。
より詳しくは、「一般財団法人 Ai情報センター」を覗くのもいいし、下記もいい:
「死因不明社会の打開策 ―死亡時画像病理診断(Ai)を導入すべき理由―. 横山大介」(リンク先は、pdf)
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