朝日に輝く墓地
だから、小生の気を強く惹いたのだろう。
あの光景を捉えたい。
でも、信号が変わってしまう。
バッグの中のデジカメを取り出して、撮影すべきか。
が、迷っているうちに、信号が変わってしまった。
→ カスパル・ダーヴィト・フリードリヒ Caspar David Friedrich 「森の中の猟兵」 (1814 Oil on canvas 66 x 47 cm) (画像は、「ヴァーチャル絵画館」の中の「フリードリヒ (ロマン派)」より) 拙稿「森の中のフリードリヒ」参照のこと。
後で思うに、信号待ちでは、後ろに一台も車がなかったのだ。
信号が青になったからといって、数秒くらいは発車しなくても、誰も文句は言わない。
小生の、瞬時の決断を躊躇う、煮え切らなさが婀娜となった。
その交差点を通り過ぎ、遠くのその光景を横目にしながら、ああ、あの瞬間を切り取っておかなかったことを、きっと後悔すると、車中で思っていた。
実際、後悔している。
ここに載せたのは、後日、同じポイントを通り過ぎる機会があったので(ただし、逆の向きだった)、せっかくだからと、デジカメを窓から外に出して、後方のその辺りを、当てずっぽうで撮影した。
遠いこともあり、狙いもアバウトなので、焦点が合っていない。
いつか、朝日の当たる時間帯に、リベンジじゃないが、撮影に行きたい。
場合によっては、そのポイントの近くへ寄ってみるか。
それとも、遠きにありて眺めるからこそ、鬱蒼と生い茂る樹木の中の墓の持つ、不可思議なまでの荘重な雰囲気が際立つのかもしれない。
← 冒頭の写真を拡大。林の中に切り開かれた一角に、一基だけで鎮座する立派な墓。
小生の中では、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒCaspar David Friedrich (1774-1840) の絵の幾つかが脳裏に浮かんでは消えていった。
どの絵と似ている、というのではなく、あくまで雰囲気に留まるのだが。
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コメント
森の中にある墓石とは分りましたが、墓地ではなくて個人の土地に墓石があったので、区画整理のときに動かせなかったものなのでしょうか?都会にもこうした場合はあるかと思いますが、背後の古い木の林とともにおかれる可能性は少ないですね。
そうなると神社仏閣ではなくやはり墓に縁のある者が今でもその区画を所有し続けているということになるのでしょうか。
投稿: pfaelzerwein | 2011/11/27 03:53
pfaelzerweinさん
土地が個人のものか(恐らくはそうでしょう)、公共のものか分かりません。
森のように鬱蒼と木々が生い茂っているようですが、民家が裏手のほうについては、すぐ傍まで迫っている。
この墓地の一角は、斜面なので、樹木などが放置されているようです。
実を言うと、この墓地の下には、斜面を切り開いたような田圃があります。
もしかしたら、田圃も含め、墓地の所有者は同じかも。
後日、機会に恵まれたら、もっとしっかり撮ろうと思っています。
投稿: やいっち | 2011/11/27 22:07