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2011/10/30

ニューヨークの振動(前編)

 自然界における、「かたち」に潜む、数学や物理学などの法則を巡っての科学というのは、不思議であり且つ面白い。
 たとえば、イアン・ステュア-トの著作など、理科系には縁遠い小生にも分かりやすく、その世界に案内してくれて、何冊か読んできた。

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← フィリップ・ボール/著『かたち 自然が創り出す美しいパターン』(林大/訳  早川書房 ) 「自然のなかの目を見張る造形は数理法則にのっとってひとりでにできる。事物に潜むパターンの数理を、豊富なヴィジュアルを楽しみながら明かす3部作」の第一部。

 あるいはやや古くは、ルネ・ユイグ著の『かたちと力―原子からレンブラントへ』なども、挿画がたっぷりで、じっくり楽しませてもらった。
 動植物などの生き物の形や模様、風などで波や砂(浜)の描き出す形は、驚異そのものだ。

 本書(フィリップ・ボール著の『かたち 自然が創り出す美しいパターン)は、自然のなかの目を見張る造形をさらに数理法則的に深く探求してくれていて、愉しく読めた。

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→ 29日の土曜日、あまりの快晴なので、富山市の郊外へドライブに行ってきた……と言いたいところだが、仕事で。峠道を抜けるようで、爽快、爽快。

 そのフィリップ・ボール著の『かたち 自然が創り出す美しいパターン』に前後するようにして、扱うテーマは違うのだが、やや題材の上で重なる印象もなくはない、福岡 伸一著の『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)を今、車中で読んでいる。
 仕事中ということで、休憩中や待機中は目を休めないといけないし、地図で情報を確かめる必要(勉強)に迫られることもあったりして、実際には、読みやすい内容ながら、日に20頁も読めないのが悔しい。

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← イアン・ステュア-ト著『自然界の秘められたデザイン―雪の結晶はなぜ六角形なのか?』 (梶山 あゆみ【訳】 河出書房新社) 「シマウマの縞、砂丘や波の形、貝殻の模様、惑星の軌道…自然界のさまざまな形を追い求めて、その背後に隠された対称性やフラクタル、カオスなどの秘密を解き明かす」といった本。「図版多数」ってのがいい。

 さて、本書についての感想は、日を改めて書く(かもしれない)が、ただ、読み始めてすぐに感じた本書への不満だけは、メモしておきたい。
 本稿で紹介するどの本もだが、図版や写真が実に豊富である。

 一般向けに書く本なのだから(しかも、小生のように理系のセンスのない科学の素人が読むやも知れないのだし)、内容を面白く分かりやすく書くだけでは足りなくて、やはり、こうした本は、図版をたっぷり載せてほしい。
 一方、福岡 伸一著の『生物と無生物のあいだ』には、掲載される図版が極めて少ない。

 特に、著者は、彼が研究のために渡米したアメリカの風景などの印象を思いいれたっぷりに描いているだけに、小説本ではないこうした本の性格上、彼が感じた光景を写真で観たいと、何度も感じさせられ、欲求不満に陥った。

 なんたって、いきなり冒頭から摩天楼ひしめくマンハッタンの光景を書き綴るのだから、彼が感じた情景を写真で確かめたいと思うのは、無理からぬことだろう(ネットでそれらしい写真は探せるのだろうが、やはり、著者の目線と文章とをコラボしたいわけである)。

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→ 樹木の密生する、綺麗に舗装された道をドライブするのは実に愉しい。高原の空気を吸いたくて、窓を全開にして走った。

 さて、著者はきっと文学や芸術への造詣も深いんだろうな、という気にさせてしまうような、書きっぷりである。
 アメリカの風景(ニューヨーク)などの印象を思い入れたっぷりに描いている。
 そうした記述を本書から一箇所だけ抜粋して示したい。
 ということで、本稿の本題はいよいよこれからである。

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