ドクダミの野がコスモス畑に(前編)
一昨年辺りから、追々に事情が飲み込めてきて、昨年、父母が相次いで亡くなったことで、近所の方のアドバイスもあって、昨年の秋ぐらいから、少しずつそのドクダミの野に手を入れ始めた。
とりあえずは、雑草…といっても、大半がドクダミ…の退治からである。
← コスモスは、大概の雑草には負けないと、話には聞いていたけど、こんなにも勢いのある植物とは、驚いている。強いのは、野草…なのだろうかと思ったら、明治20年頃に渡来した外来種なのだった。別名、アキザクラ(秋桜)とも言う。
雑草刈り自体は、3年前から、折々はやっていた。
どうやら、その数メートル四方の一角は、我が家の土地ではないものの、我が家の管理担当の領分。
なので、土地の管理責任(義務)は我が家にある、ということだけは愚かな小生にも分からないではなかった。
だから、者を育てるのは苦手でも、雑草退治は力付くの仕事とばかりに、庭や畑の雑草退治が終わった合間にやっていた。
→ 純白、淡い桃色、濃い桃色と、色とりどり。
あるいは、近所の方の目線が気になって、やや追い込まれる気持ちでやっていた…面もある。
しかし、昨秋は、本格的に管理に乗り出すことにした。
まずは、ドクダミ退治とばかりに、意地になって毟りまくり、一応、満遍なく毟り終えた段階で、晩秋、やや強めの除草剤を撒いた。
今年の初め、近所の方のアドバイスもあって、他の雑草にも負けないというコスモスの種を蒔いた。
といっても、半信半疑だった。
あの生命力・繁殖力の強いドクダミパワーに圧倒されるに違いないと、ほとんどコスモスが育つとは信じていなかったのだ。
← ドクダミを一掃してみたら、ヒマワリが数本、姿を現した。よくぞ育ったものだ。
が、春先になって、まず、ヒマワリが育ってきていた。
ヒマワリの種など蒔いた記憶がないのに、なぜ、ヒマワリが?
すぐに理由は分かった。
3年前、帰郷した年の春にヒマワリの種を蒔いた。
そのヒマワリは、順調に育ってくれて、夏には大輪の花を咲かせてくれた。
そこまではいいが、秋口になって、花はとっくに萎れ、幹も茶色く変色して、いよいよヒマワリを引っこ抜く時期に至った。
→ ドクダミの野や畑の隅っこに放置していたヒマワリの躯から、勝手に育ってくれたヒマワリが、こんなにも見事に育ち開花するなんて。本年七月の光景。
ヒマワリは、咲いている間は見事だが、開花の時期が過ぎると、その<残骸>は、始末に終えない。
幹は丈夫そうですぐには腐ってくれないようだし、かといって、棄てるのはもったいない。
立派な幹も、もとは我が家の土地の土の栄養分を取り込んで育ったものではないか。
要するに、雑草も含めて、我が家の土(の成れの果て)なのだ。
そんなものを捨てられるわけがない。
家の庭木で棄てるとしたら、木の幹や枝、古びた竹など、腐食するのに数年以上を要するような、しかも、おき場所に困るようなものだけ。
雑草などは、一切、棄てない。
敷地の所定の場所数箇所に積み上げていく。
← 六月の中旬から下旬に掛けて、ドクダミの野を圧して、コスモスが姿をしっかり見せ始めていた。その事実に後押しされて、ドクダミ一掃作戦に乗り出したのだった。
翌年、あるいは数年後には土に変わる。
でなければ、他の植物(大概は雑草)がその山から生え育ってくる。
雑草といえども、我が家の土の姿を変えたもので、雑草を棄てるとは、土を棄てるに等しいではないか。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- オレは…待つだけの男!(2024.09.13)
- いまだにアゲハ蝶が一匹で舞ってる(2024.09.12)
- 我がブログ日記20周年!(2024.09.10)
- 痒いというより痛い!(2024.09.09)
- 夏の終わりを告げる小さな異変?(2024.09.08)
「思い出話」カテゴリの記事
- 気付いた時は遅かりし(2024.08.29)
- 休日なのに本が遠い(2024.08.27)
- “ずぶ濡れ”の美人レポーター(2024.08.25)
- 庭仕事にあくせくの日々(2024.08.07)
- 吾輩は庭仕事で咆哮してる(2024.07.23)
「写真日記」カテゴリの記事
- オレは…待つだけの男!(2024.09.13)
- いまだにアゲハ蝶が一匹で舞ってる(2024.09.12)
- 我がブログ日記20周年!(2024.09.10)
- 痒いというより痛い!(2024.09.09)
- 夏の終わりを告げる小さな異変?(2024.09.08)
コメント
コスモスは外来種だったんですね、知りませんでした。
ピンクの花びらがきれいです。
庭があると手入れをしなければなりません。
庭がないと、楽な反面味気ないし。
ほどほどの広さがいいんでしょうね。
実家では、ヒマワリの残骸を燃やしていました。
ウチだったら、可燃ごみにしちゃうかも。
投稿: 砂希 | 2011/10/14 18:19
砂希さん
コスモスの花の可憐さに比べ、繁殖力が強いみたい。日本の植物を圧倒する勢い?
雑草の野を、コスモスの野にできるってのも、その強さのお陰。
雑草より、コスモスのほうがいいかな、なんて。
ヒマワリ、始末に困っていますが、庭の隅っこで勝手に(?)朽ち果てさせています。
可燃ごみにするのは簡単だけど、植物というのは、土の成れの果て。
それを捨てるってのは、土を捨てるってことですし。
それに、ヒマワリの種が…。
投稿: やいっち | 2011/10/15 21:38