富山県の野菜生産は全国最下位の常連(前編)
10月23日付けの北日本新聞を(24日になって)読んでいたら、「データとやま」という大きな欄での特集があって、「富山県は野菜の産出額が27年間、国内最下位」という冒頭の文句が目に飛び込んできた。
理由として、全国有数の「米どころ」である、などというが、どうも納得のゆく説明に思えない(理屈付けに思える)。
← 我が家は築約60年。空襲で燃える前の家は、かくのようなものだった? (画像は、「田中良平…板塀の温みを描く」参照)
そんな中、「米価の下落や生産調整の強化が進む中、農家の経営安定の鍵を握るのが野菜などの生産」ということで、「県は「1億円産地づくり支援事業」を展開し、各JAの取り組みを後押しする」と、記事の冒頭で謳われている。
記事の内容をできるだけ転記しておきたい。
「富山の野菜産出額が全国最下位になったのは1984年」だという。
正直、富山というと、野菜出荷県というイメージは確かになかった。
しかし、いくらなんでも全国最下位だとは思っていなかった。
野菜の産出額が、「昭和59年以来、全国で最下位」だったとは!
→ ネギや鳳仙花、サルビアなど、ほんの僅かを残して、畑はほぼ裸の状況。
どうやら、小生の認識は大学生活を仙台で送るため、富山を出た18才当時のレベルを超えていないようだ。
そもそも、我が家は兼業農家(の典型)だったので、田圃が(子供の感覚には)たくさんあり、しかも、庭の並びに畑があって、毎朝、ナスだタマネギだキュウリだと、必要な分を母が収穫してきた。
折々、ジャガイモを収穫したし、ネギやキャベツや白菜はもちろんだが、イチゴやトウモロコシ、柿、ミカン、梅と、自宅で食べる分の野菜に事欠くことはなかった。
近所の家々の庭には、クリ、イチジク、ビワなども季節によって生っていて、イチジクなどは必要に応じて勝手に食べていた。
親戚筋にはナシのブランドで有名な産地に転居していったものがいて、季節が来ると、ダンボール一杯以上のナシが送られてくる。
下宿先の仙台へもナシが一箱まるごと送られてきて、食べきるのに困った記憶がある(リンゴはあまり収穫したものを食べた記憶がない)。
秋には柿を干す光景は心象風景に残るほどだったし、年末に収穫するミカンは酸っぱいけれど、正月の飾り物になったりした。
柿の木は、今も残っているが、往時の柿の木とは違う。
立っている場所も違う。…あるいは、我が家の敷地(畑)だった一角に立派な屋敷が建っているが、その内庭の向こう角(我が家からは死角になっている一角)に立つ柿が、昔懐かしい柿の木なのだろうか。
晩秋の秋晴れの午後、茶の間の出窓からその柿の木を眺めるのが好きだった。
葉っぱも落ち尽くした柿の木に、数個の柿の実がぶら下がっている。
早晩、カラスなどの餌食になる定めなのだろうが、蒼穹を背に柿の実の朱色が目に痛いほど映えていた。
← ラティスを追加し、都合4枚に。竹垣にしたかったけど、小生にはそんな技術もなく。
親戚の家には、もっと大規模な農家があって、我が家の野菜の収穫でもう十分だと言うのに、ジャガイモやタマネギ、芋などをたっぷり送って寄越すのだった(と迷惑風に書くというのも、小生は野菜嫌いなのである。果物は、あれば食べるが)。
そんなこんなで、富山が野菜出荷が少ないという印象はなかった。
といって、富山ブランドの野菜があるという印象も昔からなかったと、今にして気づく。
(かといって、米の生産県といいつつ、「富山ブランド」の有名な米があるかというと、覚束ない…。)
まがりなりにも農業県のはずなのに、「県内野菜流通量に占める県内で生産される野菜の割合は13%(農産食品課調べ)と低く、スーパーなどの小売店で並んでいる野菜のほとんどが県外の大産地で生産された野菜となってい」るなんて、悲惨というか、格好悪い! 情けない!
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