三匹の仔トラの夢(後編)
もう一度、夢のことを思い返してみた。
何を意味した夢なのか。
← 9月19日、仕事で蜃気楼で有名な魚津へ。久しぶりに海を見た。富山湾というと、雨晴海岸など氷見海岸一帯から海(富山湾)越しに「富山湾上に浮かぶようにそびえる立山連峰の景観」が有名。けれど、天気に恵まれれば、逆に東側の海岸から西の伏木や能登半島を望む光景も、絶品かもしれない…。19日は曇天で、空も海も鉛色だったけど、潮風が心地よかった。
体の表面のヌルヌルボヨボヨした、ゼリー状の…。
ちょっと見には、ソースが掛かったようでもある。
ふと、眠りに着く前、テレビの動物特集番組で見た、ある動物の特徴のことを思い出した。
寒い冬を生き延びるために適応した体毛の話だった。
体毛の毛先に至るまで脂分が行き渡っている。お陰で、寒い場所だと、毛が水に濡れてしまうと体温まで奪われてしまい致命傷になるはずが、脂分が「パッ」と水分を弾き飛ばし常に毛を乾いた状態にする、云々といった内容だったように思うが、熱心に見ていたわけではないので、必ずしも正確な説明とは言いかねる。
このテレビの動物番組の内容と、今朝、オレが目覚めたときに見ていた夢と何か関連しているのだろうか。
やや無理がある気がする。
→ 最高気温が20度にも達しない寒い中、冷たい雨が降り続く。そんな中、ゴーヤの育つ勢いは未だ衰えない。数日以内に数個、ゴーヤの実が収穫できそう。二十日も、ゴーヤチャンプルを作った。今回は、ハムじゃなく、豚肉を使って。
さらに寝起きの悪さのままに、今朝の寒さを口実に、ベッドで毛布に包まりつつ、夢の場面の数々を反芻していた。
ふと、昨日、営業中の車内で聞いていたラジオの話も無縁ではないかもしれないと思われていた。
それは、フロイト派の精神分析家へのインタビュー形式の話だった。
日本にはフロイト流の精神分析は根付かないのか。
確かに、本格的にフロイト精神分析家の資格を持った者は、日本には少ないが、精神分析学に関わる研究者の数は数千人いる。
「仔トラ 7 - 1-3 アムールトラのマオ・アイ・ケイスケ・ シズカとリング - YouTube」
日本だと、本音ではともかく、建前上は、フロイト派を自認するものは少ない。
それでも、内心、フロイト流の精神分析に惹かれている研究者は想像以上に多いのではないか。
では、なぜ、本格的にフロイト精神分析の資格を取る人が少ないか。
それは、日本人の心の真偽を人前で明らかにするのを敬遠する、曖昧な心性に無縁ではないだろう。
欧米では、神の前で真実を告白する、という伝統と習慣がある。
神父の前で、誰にもいえないはずのことを打ち明ける。
そんなシビアな状況自体を日本人は忌避する。
まして、人前でなんて、とんでもない。
そんな若い頃、やたらと凝ってしまった精神分析についての話を久しぶりにラジオで聴いて、心の奥底で、自分の心の扉を開き、中身を開示するヒントを夢の神様が示してくれたのか。
← 昨年は、全く育たず、まして花も咲くはずもなかったのが、今年は咲いてくれた。今朝、庭で発見してびっくり。…ところが、咲いたはいいけど、生憎、名前を忘れてしまった。
今朝見た夢が、一見すると自然界では有り触れた現実を垣間見せたに過ぎないのに、どうしてこんなに気になるのか(トラが仔トラたちを選別する、なんてのは、あくまで夢の中の話です!)。
そもそも、人間が一切、登場しない夢なんて、珍しいのか、案外と、そんな夢を見ることは間々あることに過ぎない、ただ、自分が気になってならないでいる、むしろそのことこそが変なのか。
夢を巡っては、何をどう、思いをめぐらせても、堂々巡りに終始してしまう。
もどかしいような、でも、やはり、ここは日本人らしく、中途半端に探求を終わらせたほうが、無難だと心得たほうがいいような、下手に藪を突っついて、妙なもので出てきても困るではないか、といったいつもの弱気な心が経ち勝り、曖昧なままに、再び、眠りに落ちて行ってしまったのだった。
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コメント
最後の花(植物)の名前、分かった。
「クレオメ(西洋風蝶草)」
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2009/09/post-9e2c.html
投稿: やいっち | 2011/09/24 21:41