始原への旅
この十日ほど、再読となるのだが、カール セーガン (著)/アン ドルーヤン (著),『はるかな記憶―人間に刻まれた進化の歩み〈上〉』( 柏原 精一/三浦 賢一 /佐々木 敏裕 (翻訳) 朝日新聞)を読んでいる。
→ 我が家の庭には、植えたり育てたりしたつもりのない、謎の植物が多数ある。これも、雑草なのか、何かの花なのか、分からないで処分できないでいる。
本書は、「ヒトはなぜ存在するのか?ヒトはどこから来たのか?世界的ベストセラー『コスモス』で宇宙と人間の関わりを描いた著者が、ヒトがたどってきた道のりと進化の過程、地球上で共に暮らす全生物との深い絆について、その謎に迫る。進化論・動物行動学などの多様な知識と想像力を駆使した科学小説」といった趣の本。
「愛、献身という「人間的な」性質だけでなく、暴力・差別などの「非人間的な」側面をあわせ持つ人間。この矛盾に満ちた性格はどこから来たのか」といった問題意識が貫かれた本でもあり、十数年前刊行という、決して新しくはない本なのだが、さすがにカール・セーガン(ら)の著だけあって、今読んでも、古びていない。
今週になって、ブライアン・グリーンの新刊である『隠れていた宇宙〈上〉』(竹内 薫【監修】 大田 直子【訳】 早川書房)を読み始めている。
「量子力学、超ひも理論、ランドスケープ宇宙、ホログラフィック理論……物理学の先端をそれぞれに切り拓いた、あるいはいま切り拓きつつある理論を各々突き詰めていくと、不思議なことに、必ずと言っていいほど「私たちのいる宇宙から見えないところに別の(多くの)宇宙がある」という結論が導かれる」といったところから、話が深まっていく本なのだが、ある意味、宇宙の根源そして始原を探求する営みを示す本とも言えるだろう。
← 溝口 優司【著】『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書 ソフトバンククリエイティブ) 本書を手にして初めて知ったのだが、筆者は、富山出身の方だった。
つい先日は、溝口 優司【著】の『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書 ソフトバンククリエイティブ)を読了した。
「私たち日本人は、どのようにして生まれたのか―700万年前に最初の人類である猿人がアフリカで誕生し、さまざまな淘汰を繰り返しながらホモ・サピエンスへと進化し、ついに人類が日本列島にたどり着くまでの壮大な物語」といった内容で、小生の興味にストライクの本である。
「私たち日本人は、どのようにして生まれたのか」ということで、上掲の著作とは、ややスケールは違うものの、やはり、原初あるいは始原(源流)を辿る旅路をテーマとした本と、大雑把には言えるだろう。
→ 過日、またもやアメリカシロヒトリの被害を受けた樹木を発見し、大急ぎで、枝葉を伐採した。捨てるだけじゃダメで、灯油をかけて燃やした。
日本人のル-ツを辿る研究に関する本というと、これまでも、篠田謙一著『日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造』(NHKブックス)や、崎谷満著『DNAが解き明かす日本人の系譜』(勉誠出版)、やや大きくは、海部陽介著『人類がたどってきた道 “文化の多様化”の起源を探る』(NHKブックス 1028)などと読んできたし、さらには、『ここまでわかってきた日本人の起源』(産経新聞生命ビッグバン取材班【著】 産経新聞出版)や崎谷 満【著】の『DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?』((京都)昭和堂)などなどを読んできた。
本書、溝口優司【著】の『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』(ソフトバンク新書)の強みは、やはり最新の研究成果に基づいていることだろうか。
← 灯油を使って燃やしたので、火が完全に消えるまで、見守った。燃え盛る中から懸命に逃げ出そうとするアメシロを棒で突っついて、元に戻す。毛虫に恨みはないが、樹木を守るためには致し方ない。
小生自身としても、ささやかに自分自身の狼疾の淵源を辿ることが、書くことに執心させるモチベーションともなっている。
そうしたテーマに関わる小文には、「白夢」「火車の頃」「放火魔」「路上に踏み潰された蛙を見よ」「私が<それ>になる夜」「赤い闇」「ディープブルー」などなど、少なからぬ作品がある。
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