« ソーラーえらいことをした(後編) | トップページ | 「同時多発テロ事件」から十年目に際して(後編) »

2011/09/11

「同時多発テロ事件」から十年目に際して(前編)

 今日9月11日は、「アメリカ同時多発テロ事件」が発生した日から十年目に当たる。

 なので、今回は、関連する話題を採り上げる。

Garden_033

→ 南側の道路に面する花壇では、ゴーヤや朝顔もだが、マンデビラも依然、勢いがある。ここまで花咲く月日が長いとは、思いもよらなかった。

 アメリカ(など)が引き起こした、対イラク戦争は、「2010年8月31日にオバマ米大統領によって正式にイラク戦争の終結が宣言された」。
 が、アメリカは、その後遺症に苦しんでいると聞く。

 今やアメリカにおけるイスラム教徒を敵視するかのような政策の結果、アメリカ国内で生み出されたテロリストの脅威に怯える日々とも。
 海外からアメリカへのテロリストの侵入は防げても(完全に水際でストップできるかどうか、分からないが)、国内でアメリカを敵視あるいは恨むイスラムの一部の人(アメリカへの反感を抱く人々は増えても、実際にテロに走ろうとするがいるかどうか、分からない)への警戒の手を緩められないでいる。

 後遺症と書いたが、アフガニスタンなどでの泥沼化した現状もあるが、なんといっても、あまりにも嵩んだ戦費がアメリカの赤字を相当程度、膨らませてしまって、経済的低迷もあって、デフォルトの危機にさえ瀕している。
 さらに上記したように、アメリカの開かれた国家、自由な国家、民主主義の権化たるアメリカという理想や理念への深刻な疑義が海外からのみならず、内部から生まれつつある(と小生は感じる)。

Wtc911

← 「炎上する世界貿易センタービル」 この事件発生当時、小生は東京在住で、タクシードライバーを生業としていた。アメリカを、世界を震撼させた事件の第一報を車中で聞いた小生は、仕事の手を休め、行きつけの食堂の脇に車を止め、店のテレビに見入ったものだった。(画像は、「アメリカ同時多発テロ事件 - Wikipedia」より)

 イラク戦争やアフガニスタンでの戦争からの帰還兵を中心に、アメリカでは「ベトナム戦争後遺症」に似た状況が生まれつつあるのでは、という後遺症は言うまでもないだろう。
 彼らは、精神に障害を抱えたり、いずれにしても、失業率か異常に高い。社会に適応しづらくなっているのでは、と思える。

 イスラム教の人々は、アメリカの敵なのだろうか。
 そんなはずはないだろう。
 アメリカ政府も、イスラム教を適しているわけじゃないと弁解・釈明に汲々としている。
 しかし、現実には、少なくともアメリカ国内においては、イスラム教徒の社会にFBIがスパイを送り込んで、情報を摂取しようとするなど、イスラム教徒(社会)は、アメリカにおける異物扱いのように映る。

Garden_029

→ マンデビラはツル性の植物。でも、ここまで伸びるとは。高い位置でも花が咲く。

 アメリカは正義の国を標榜する。
 民主主義の国、世界の警察たる国。

 アメリカというと、昔は、映画でもテレビドラマでも、西部劇が多く題材として採り上げられていた。
 そこには、インディアンが登場する。多くは、野蛮人であり、刈り取られるべき、民主的で文明的なアメリカの敵、あるいは障害として描かれていた。


 そう、アメリカの歴史の中でも、特に「西部開拓時代」とは、「植民地時代から発展していた大西洋岸から太平洋岸まで漸進的に未開拓地域が開拓されていった。1848年にカリフォルニア州で金鉱が発見されるとゴールド・ラッシュの到来が開拓を後押しした。また、1869年にはアメリカ合衆国で最初の大陸横断鉄道が開通した。いっぽう先住民であるインディアンにとっては、突然やって来たよそ者の白人に自分達の土地を強奪されたうえに殺戮された時代でもある」のだ。

 アメリカやイギリスなど欧米勢力(白人たち)が、パレスチナの領地に平気でイスラエルを建国させるべく活動できたのは、パレスチナなどのアラブ勢力は、インディアンと同列と見做していたからなのではと、思えてならない。

|

« ソーラーえらいことをした(後編) | トップページ | 「同時多発テロ事件」から十年目に際して(後編) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

近代・現代史」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

コメント

ジョンレノンの、イマジンは通用しないのですね。
ところで9.11テロはアメリカ政府の自作自演という隠謀論はどうなったのかな?
日本でも田中宇がメルマガでやってましたね。
自作自演というかテロを知っていて防がなかったとか。
こういう隠謀論は必ず出ているのでアメリカは実は月に行ってないとか。
明日は新聞休刊日ですがこういう日に事件がおこる。
東京新聞はテロより、3.11半年の大特集でした。

投稿: oki | 2011/09/11 21:20

okiさん

9.11テロはアメリカ政府の自作自演ってのは、ともかく、当時、CIA長官がとんでもなく無能な人物だったことは周知のこと。
少なくとも、結果的にテロリストの犯行を成功せしめた。

月へは、過日、望遠鏡からの映像で、月面着陸や足跡が見えたことで、一応、実際に行ったってことは、確認されたようです。

9・11テロに際し、ブッシュがしでかしたとんでもない蛮行は、当時、小泉首相が応援した。
ということは、イラクやアフガニスタンの惨状に、日本も相当程度の責任があるということ。
当時、小泉を支持した日本の国民は、猛省すべきなのに、そんな声はまるで出ない。

日本人は、被害に対しては敏感だけど、自分たちが戦争加害者とか従軍慰安婦とか、加害者の立場にあることについては、無頓着。
これが日本人の国民性なのでしょうね。

投稿: やいっち | 2011/09/13 22:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「同時多発テロ事件」から十年目に際して(前編):

« ソーラーえらいことをした(後編) | トップページ | 「同時多発テロ事件」から十年目に際して(後編) »