古き良き…ワーグマンの絵(後編)
昨年、父母が亡くなった際、大よそのことが片付いて一段落付いたとき、押入れなどを整理して、かなり古くからの品物が詰め込まれていることに気づいた。
多少は使ったのだろうが、多くは、未使用(未開封)のまま、もらったその都度、押入れに詰め込んでいったのだろう。
→ 八尾おわら風の盆の会場(舞台)となるメインの通りなどをドライブ。仕事で、八尾の土地勘を持つ必要があったから。今年もとうとう、この祭りを見逃してしまった。
箱は古いが、中身は、未開封なので、綺麗。
敷きタオルケットや毛布、タオルなどは重宝するので、一部は既に使い始めたが、他にも十箱ほど残っている。
押入れの肥やしになっても仕方ないので、提供したほうが役に立つはず。
← ワーグマン画「1867年8月10日のイラストレイテッド・ロンドン・ニューズの挿絵。大坂城内で徳川慶喜に訓練を披露する英国陸軍第9連隊の兵士」。 (画像は、「チャールズ・ワーグマン - Wikipedia」より)
さて、過日、読了し、紹介した渡辺 京二【著】『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)で、何人かの外国人の描いた絵が気になった。
→ 過日、庭に駐車小屋を作る作業に着手。冬場、車を雪から守るため。雪の季節が来るまでに完成させたい…のだが。まずは、スペースの確保。でっかい岩を撤去しようと思ったが、重すぎて断念。仕方なく、穴を掘って埋めてしまった。埋めきれず、岩の表面が顔を覗かせている。
絵が美術的に価値があるかどうか、という点より、そういった幕末から明治維新前後の絵の数々は、自分にとっては、資料的な価値、否、もっと卑近な表現をすると、自分の祖父のまた祖父の時代への郷愁感(?)のような感覚を抱いてしまうのだ。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の著作の数々も、内容に惹かれると同時に、古き良き日本のかつての面影への郷愁の念を掻き立てられるがゆえに再読を重ねるという面があるように感じる。
何人かの外国人の描いた絵が気になった、そのうちの一人は既に紹介を試みている。
← ワーグマン画「郡山-スケッチ」 (画像は、「郡山-スケッチ.jpg - あしがらネットラジオ」より)
今回は、チャールズ・ワーグマン(の絵)を紹介する。
彼の絵についても、絵そのものに惹かれるというより、あるいは日本美術史上の位置付けの如何云々というより、明治維新前後の日本の風景や人物が描かれているがゆえに小生の関心の対象になっている。
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コメント
ワーグマンは知りませんでした。
安定感のある絵を描くんですね。
写実的で、細部まで丁寧さがあります。
こういうタッチは好きですよ。
うちの押入れにも、未使用のタオルやシーツなどが入っています。
親が片付けないと、子どもにお鉢が回っていくんですね。
私も気をつけないと。
投稿: 砂希 | 2011/09/09 20:57
砂希さん
ワーグマンの許へは、高橋由一や五姓田義松、小林清親らが入門しています。
日本の画壇に小さからぬ影響を与えた画家としても、有名。
このうち、五姓田義松については、拙ブログでも採り上げたことがあります:
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2008/12/post-76d1.html
なかなか重厚な筆致・画風。
小林清親についても、拙ブログで特集したことがあります:
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2007/12/post_87b8.html
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2007/12/post_b749.html
明治維新間もない頃の東京(江戸)の風景が描かれていて、好きな版画家の一人です。
ワーグマンは、東禅寺事件とのかかわりでも有名(この東禅寺は、東京在住時代、小生の住んでいたアパートから、近かった)。
その意味でも、変な縁を感じていて、気になる画家の一人なのです。
そうそう、家の中…、押入れなどに突っ込んだままのタオルやシーツ類も、十点ほどあった。
箱は古いけど、中身は未使用。
使ってもらえるなら、提供したほうが有意義ですよね。
投稿: やいっち | 2011/09/10 08:12