3本の杉の木を断ち切った(前編)
まだ、親族などへのお礼回りは終わっていないが、この課題は重しのように小生の肩に圧し掛かっていた。
その作業とは、杉の木の伐採である。
以前、「杉の木が倒れた」と題したブログ日記を書いたことがある。
一昨年、台風18号が本州・中部を縦断していった日の夜、我が家の台所と隣家の間にある杉の木が折れて倒れたのだ。
台風が直撃したわけではなく、隣県を掠めていったのだが、暴風が吹き荒れた。
その風が我が家の弱っている杉の気をなぎ倒してしまったのだ。
← 2本めの杉の木は、幹が枝分かれしているので、実質2本の幹を切ることに。
高さにすると十五メートルほどの杉の木だったが、地上から数メートルのところで幹が折れ、幹から上の枝葉が隣家の台所の窓に倒れ掛かった。
危うく、窓をぶち割るところだった。
翌朝、見てみたら、幹の中は朽ちていて、もうとっくに青みを失い、乾燥した木材特有の色を呈していた。
我が家には20メートル…、25メートルに及びそうな高さの杉の木もある。
その杉の木は、内庭の巨大な松の木と共に、半分くらいを業者にチェーンソーで刈り取ってもらった。
が、台所の脇に、防風林風に、他にも杉の木が何本も立っている。
その中の3本がどう見ても、危ない。
今度、台風でなくても、強風が吹き荒れたら、あっさり折れてしまいそうなのである。
杉の木の剪定というか、枝葉の伐採作業をしたことがあるが、脚立や梯子に登っても、高いところの枝葉には届かず、下のほうばかり刈り取ってしまった。
→ 強風が吹くと、杉の枝葉が台所の壁面や屋根(瓦)を叩くし、擦る。杉の葉っぱの接触で壁面が腐食している?
つまり、枝葉が高さにすると十メートルほどの杉の木の上に集まっている状態になってしまった。
頭でっかちになってしまったわけである。
これでは、元気な杉であっても強風で倒れるだろう。
まして、外見からすると、どうも、栄養が行き届いていない。
幹はもう、ベージュ色に変色してしまっていると予測される。
3本の高さ十メートルの杉の木は、倒れる恐れもあるが、今冬、我が家の台所にも悪影響を及ぼしていた。
今冬、例年にない積雪が富山を悩ました。
その雪が問題だった。
3本の杉の木が雪の重みで台所に寄りかかる。
台所の屋根瓦に積もった雪は、屋根の傾斜が緩いせいと、瓦が古くて滑りにくいし、ほぼ終日、日光を浴びない角度にある、などの理由で溶けにくい。
しかも、たまに、終日の晴れ間に恵まれ、雪融けが進む日であっても、台所に寄りかかった杉の木の枝葉が台所の屋根の雪が滑り落ちるのを塞き止めているのだ。
日光を遮ってもいる。
← 杉の木の上方を断ち切ったことで、残った幹から新しい枝葉が出てくる…ことを期待している。
防風林の役目はもう、不要となっている。
杉の木を植えた当時は、隣家はなかったし、農作業小屋もなかった。
そもそも、町というより農村という感じで、家々が散在していた。
屋敷の周りを塀で囲む習慣はなかった。
なんたって、農家だったのである。
家の周りは、杉の木などで防風林的に囲むのが習い。
生垣か、せいぜい、垣根。
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コメント
うちは明日庭師にきて貰います。
隣りのうちの人、おたくは渋柿なんだから、いっそ伐採してもらったらと。
けど柿の実がなるのは良いと思うしなあ。
弥一さんは杉の木の伐採ですか。
毎年杉の花粉がどうのと話題になりますが、今年は
大震災で花粉どころではなかったようなー。
なんか東京は涼しいんですよ、このまま秋になりそうなー。
電力需要60パーセントですよ、原子力なくてもやっていけるな。
投稿: oki | 2011/08/01 22:21
okiさんところは棕櫚かなんかでしたが、杉は枝落としさえすればよいので、幹を切った意味がわかりません。枝落しをしてまっすぐに生育すれば折れる心配などはないかと思うのですが。先ずは枝落しですよ。幹を切ったら、枯れるだけで廃棄処理にする量が増えるだけじゃないですか?
投稿: pfaelzerwein | 2011/08/02 04:26
okiさん
柿、渋柿でも、干せば、干し柿になるし。
渋柿、残しておけば、冬場になったら、越冬する鳥たちの貴重なエサになるね。
富山も、一昨日までは、わりと涼しかったけど、昨日からは蒸し暑くなってきた。
寒暖の差、激しいですね。
東京などは、節電が喧しいですね。
富山も当局はそれなりに対応しているけど、民間にはあまり緊迫感がない。
街灯などの電球をLEDに切り替えるだけで、電力消費は随分と減るでしょうね。
家庭の電球も含め、ポイント制を早く再開して、買い替えを促進したらいいと思います。
原発はなくても、産業界も含め、十分、やっていけるかもね。
投稿: やいっち | 2011/08/03 21:58
pfaelzerwein さん
杉、幹を切ったのは、仕方なくです。
脚立の天辺に立っても、杉の枝葉に届かなかったのです。
それに、一昨日、切った杉は、とても弱っていて、実際、切った幹の内部を見たら、生木の感じはまるでなくて、乾ききっていました。
そこそこの強風で倒れる恐れがあったのです。
実際、ブログにも書きましたが、直径が20センチ以上の杉の木も、台風で幹の中途で折れてしまいましたし。
投稿: やいっち | 2011/08/03 22:01