久しぶりに書店へ(前編)
頭、特に額の辺りが疼く症状は数日来、変わっていないし、午後になっても消えていないのだが、あまりに寝すぎて頭が痛くなったものと、都合よく(?)解釈して、出かけることにしたのだ。
といっても、用事を果たしに、ではなく、久しぶりに、実に久しぶりに、書店へ行くことにしたのである。
この数ヶ月の間にも、書店に立ち寄ったことがないわけではないが、近所の書店で、スーパーへ買い物へ行くついでに、ということで、在庫として陳列してある本も、小生の気を引くものは数少ない。
岩波文庫や岩波新書が全く置かれていないということだけでも、書店のポリシーが知れようと言うもの。
→ 庭や畑の隅っこに、淡い紫色の花が咲いていた。今、我が家の庭で一番、元気な花かもしれない。ラッパ状の花。雨に似合う。
小生が向かったのは、富山県でも大きな書店のチェーン店の一つ。
チェーン店の本店は何処にあるのか分からない。
小生が向かった店は、大きいほうなのか小さいほうなのか分からないが、でも、車で通りかかった際に眺めた分には、二階建てだし、そこそこの大きさに見える。
やはり、書店で時間を費やす以上は、一定程度以上の在庫があってほしいもの。
目当ての本があるなら、別だが。
目当てというと、東洋文庫の本を手にとって見たいとは思っていた。
その肝心の東洋文庫の本は、店員によると、チェーン店のどの店にも置いてないと言う。
東洋文庫は、マイナーな本なのか。
マニアック?
小生が読みたかったのは、幕末から明治維新直後の頃に来日した外国人による日本滞在日記とか、観察日記のような類の本。
渡辺京二著の『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)を読んで、改めて維新によって失われた古き良き日本の面影を追ってみたいと思わせられたのである。
そうした思いを掻き立てられた、最初の契機は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の書著を読んだことにあった。
爾来、折りあるごとに、そういった本を読んできたが、今、改めて読みたく感じているわけである。
しかし、ないものは、ないのである。
がっかり。
← ガブリエル・ガルシア・マルケス 著『コレラの時代の愛』(木村 榮一【訳】 新潮社)
目指した書店の一階は、文房具の売り場が3分の1、学習参考書や雑誌、主婦向けの本、生活全般に関わる本、洋書。
二階が、小生の興味に関わる本が置かれていて、理系、文系の本が、まあまあの数、並べてあった。
二階の通りに面する通路は広めに取ってあって、喫茶店風になっている。
どうやら、書棚から抜き出して、設置してあるソファに腰を埋めて、コーヒーなどを飲みながら試しに読めるようなコーナーになっている。
後でわかったのだが、本を買ったら、飲み物半額券がもらえる。
小生も、二枚、ゲットしてしまった(二度に渡って買ったので)。
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コメント
東洋文庫、僕も最近全然見ませんね。
喫茶がそなえつけてある本屋良いですよね。
けど今はジュンク堂みたいに座って本を読める店だと自分のペットボトルを飲みながら長居する輩がいますね、それで本汚して知らんぷりなら万引きと同じ。
それはともあれ、僕は埴新書を久しぶりにみたい。レグルス文庫とか通には馴染みのシリーズってありますよね。
投稿: oki | 2011/08/27 23:56
okiさん
東洋文庫をはじめ、岩波文庫、埴新書など、地味だけど、いい本がドンドン、書店の片隅へ、片隅どころか、埒外へ追いやられている。
近所の書店など、岩波新書も文庫も全く、置いてない。
喫茶コーナーのある書店や図書館はいいアイデアだと思うのですが、okiさんの仰るように、本を汚すのではと、心配でなりません。
なので、小生は、抵抗があって、利用する気になれない。
投稿: やいっち | 2011/08/29 14:42
レグルス文庫じゃない、レクラム文庫だ。
レグルスは第三文明社。
今は新書全盛期ですね。
実は今日神保町行ってきたのですが、探している本は見あたらない。
森有正についての本なんですが、Amazonてみるとちゃんと中古出品者がいる、これではわざわざ本屋行きませんよね。
投稿: oki | 2011/08/29 22:38
okiさん
ネットも、書店の事情や環境に大きく左右しているようですね。
実用書や生活の本、ビデオやゲーム、漫画など、安直な書籍関係は、近所の(何処の)書店にも置いてある。
一方、じっくり読みたいような本は、書店の片隅へ、あるいは、ネットで、というような。
本は、書店でゆっくりじっくり、手にしつつ探したいものには、ますます冬の時代ですね。
投稿: やいっち | 2011/08/31 21:46