縄文遺跡の紅白な話(前編)
富山県富山市には、「福井県鳥浜貝塚と並ぶ日本海側最大級の貝塚」である「小竹貝塚」がある。
「縄文海進の際広がった旧放生津潟べりに縄文時代前期中葉から後葉(5000年前)頃、貝塚が形成されたものと考えられ」ている。
→ 最近、気づいたのだが、マンデビラの花は、咲きっ放しではなく、咲いては散り、咲いては散るを繰り返している。数日も咲くと、あっさりと落花する。
貝塚だけあって、貝層の広がりも「東西50m南北150mの弧状」と大きいが、「他に魚類24種類、両生類・爬虫類5種、鳥類・哺乳類18種が確認されています。特に犬は3個体があること、ニホンシカ・イノシシに解体痕が認められたことが注目され」るという。
「出土品も豊富で、土器、各種石器のほか、ヤス・釣針・骨針・骨鏃・ヘアーピン・指輪・牙製勾玉状垂飾品・歯製垂飾品・呪術具などの豊富な骨角器類があ」るという(以上、情報は、「北代遺跡」より)。
← 紅色の花も、次々と咲いては散るを繰り返している。
「考古学からみた富山市の歴史 縄文時代」によると、「富山市域の縄文時代早期(10,000から6,000年前)の遺跡は、山間部や丘陵地に多くみられ」、「縄文時代前期(約6,000年から5,000年前)の富山市の海岸沿いは縄文海進で形成された潟湖が広がってい」たという。
「小竹貝塚は、その潟湖べりに形成された日本海側最大級の貝塚」なのである。
同上サイトによると、「平成20年度の富山市教育委員会埋蔵文化財センターの調査では、集落側の貝層中に穴を掘り埋葬された人骨2体が発見され」たというが、昨秋、考古学ファン、縄文時代ファン、そして富山県(富山市)の関係者にはことに嬉しい発見のニュースが飛び込んできた。
→ 二輪の花は、紅白なので、何やら愛でたい ? !
「縄文前期の人骨71体出土 富山・小竹貝塚 - 47NEWS」によると、「縄文時代前期(約6000~5500年前)の人骨が出土した富山市呉羽町北の小竹貝塚10 件を調査している県文化振興財団埋蔵文化財調査事務所は14日、子どもの骨2体を含む71体の人骨を確認したと発表した」のである。
「墓域は500年近い歳月をかけて、複数の集団の骨を埋葬した大規模墓地とみられ」るというから、これから更なる発見と研究の進展が期待される。
今日のラジオニュースで聞きかじったのだが、人骨を茨城県にある研究機関に委託し、詳細に分析研究されるという。
その成果が待たれる。
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