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2011/07/10

一周忌の夏(前編)

 このところ、せっせと草むしり作業などに精を出しているのは、今月が一回忌の月だからでもある。
 そうでなくても、畑や庭には梅雨の間に嫌と言うほどに草が生い茂ってしまった。

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→ 二時間以上の草むしり作業を覚悟しているときは、この可動式の座椅子を使う。父も使っていたもの。作業が終わったら、洗い場で綺麗に。

 三月末から、在宅の日は、雨降りでない限り、ほぼ毎日、最低、一時間は草むしりや、畑の土起こし、除草剤散布、夏の緑のカーテンを目途にしての、ゴーヤや朝顔、マンデビラ育て、漬物を作りたくてのナスの苗木育て、庭木の手入れなどなど、やってきた。

 畑のほうは、五月末には、一度は一通り、草むしり作業は終えているのだが、次は庭の手入れや緑のカーテン作りだと、時間を奪われている間に、梅雨の雨などのせいもあって、一度は土しか見えなくなっていたはずの畑が、見るも無残な惨状に。

 そもそも、小生、野菜や果物が嫌いである。
(ただし、中華丼や八宝菜、野菜たっぷりラーメン、肉野菜炒めなどは好き。炒めたり煮たりすると、好きになるみたい。でも、スーパーでは野菜や果物のコーナーは素通りである。自分で調理はしたくないのだ。)

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← 父の命日には、仏壇にお花を供え、仏飯をあげ、蝋燭に火をつけ、一人でお祈り。

 せっかく、畑があるのに、野菜を育てるのが億劫なのだ。
 億劫なのは、野菜が嫌いだから。
 その悪循環である。
 
 なので、例年通り、四月始めから畑の草むしりを怠らずに頑張ってきて、一旦は綺麗な畑になったものの、野菜はほとんど何も育ててこなかった。

 昨年はともかく、今年こそは、という思いはあったのだが、植えたのは(蒔いたのは)、シソと枝豆、ネギ、鳳仙花、百日紅など(ナスは苗木を植えた)。
 結果、畑で育ったのは、かなり英領不良気味の枝豆が二株、鳳仙花が一株、百日紅は全敗。
 シソは、畑で点々と育っているが、どうやら、小生が種を植えた奴じゃなく、父母らが育てていたものがしぶとく育ってくれているに過ぎないようだ。

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→ 父の命日の前日、遠方に住む親戚の方がお墓に参りに来てくれた。二週間ほど前、お墓の周囲の雑草を根こそぎにしておいてよかった。周辺のお墓で、雑草の生えていないのは、我が家だけ。

 畑で目立つのは、ドクダミとヒマワリである(あとは、ムラサキツユクサと雑草)。

 ドクダミは、近所の(昨年、亡くなられた)方が丹精していたものが、管理する人がいなくなって、蔓延っているに過ぎないし、ヒマワリは、一昨年、種から育てたものが満開となり、晩秋に根っこから引っこ抜いて、畑の隅っこに放置していたものが、昨年はさすがに育たなかったものが、なぜか今年になって、思いっきり育った。
 つまり、小生が丹精したものじゃなく、ヒマワリの繁殖力(生命力)で勝手に育ったものなのだ。

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