トーストとコーヒーの生活(前編)
なんだか、久しぶりと言うこともあって、ワクワクする気分で、昼になるのを待ちきれずに食べた。
学生時代や、サラリーマン時代、昼は外食、でなかったら、弁当かパン食というのが当たり前だった。
パン食でなくても、インスタントのコーヒーは、日に何度も喫する。
パンはトーストだったり、時にはトーストしないで、マーガリンかバターを塗って、牛乳かコーヒーでそのまま流し込むというスタイル。
いつしか、そんな食事の形態は、自分の生活からは消えていった。
そもそも、不思議なのは、インスタントのコーヒーを喫するという習慣が消滅してしまったこと。
← ある親族の家の玄関先では、鉢植えのヒマワリたちがお出迎え。小ぶりのヒマワリがあることを知った。
何が切っ掛けでコーヒーをやめたのか、全く分からない。
十数年前の或る日、そういえば、このところ久しくコーヒーを自宅で飲んでいなってことに、ふと、気がついた。
気がついたら、せっかくだし、気分転換にでも、飲んでみようと思うものだが、全く、飲みたいという気にならない。
コーヒーが体に悪いとか、一時、飲みすぎるほど飲んだとか、そんな格別な理由があって、コーヒーを飲むのを止めたわけではない。
だったら、切っ掛けくらいは覚えているはずである。
単純に、飽きた?
これは、推測だが、若い頃は友人(同僚)との付き合いが頻繁で、外(喫茶店)で、あるいは友人宅で、時には友人を招いて自宅で、食事などをする機会が少なからずあり、その際、コーヒーは必ず喫する。
若い頃は、喫するものと言えば(お酒は別にして)、お茶よりコーヒーだった。
時には、コーヒーメーカーセットを買って、ドリップを自分で試したりしと、凝りそうになったこともある。
体がコーヒーよりも、お茶を欲するようになったのだろうか?
→ 神通川に架かる陸橋を渡る直前の光景。翌日から曇天(雨天)の日々が続いた。
が、友人・知人宅を訪れる、自宅に招く、そもそも交際の機会自体が皆無に近くなって、いつしか、コーヒー(インスタント)の瓶も棚から消えていった。
消えていったことすら、自覚のないままに。
皮肉なもので、自分にコーヒーを喫する習慣が消えていったのと、相前後して、田舎の家では、父母の間でコーヒーを飲む習慣が出来ていた。
ある年、帰省してみたら、食卓の傍にインスタントのコーヒーの瓶があり、父母は日に一度か二度は、お茶を喫した後の湯呑み茶碗をそのままに、インスタントの粉を入れ、母はブラックで、父は必ず砂糖を加えて飲むのだった。
小生にも、コーヒーを勧める。
どうやら、お医者さんか誰かに、日に何杯かのコーヒーは体にいいと言われて、コーヒーを飲むようになったらしい。
それがいつしか、習慣になっていたようだ。
← 雨降りの日々が続く中、ユリの花が次々と開花している。我が家の薄暗い庭にオレンジの灯りが嬉しい。
だから、父母は体にいいがんぜと、小生にも勧める。
勧められて小生は初めて、そういえば、俺、もう何年もコーヒー、飲んでいないな、と気づいた次第なのである。
以来、帰省のたびに、買い物係りとなる小生は、自宅にコーヒーが(あるいは砂糖が)なくなりそうになると、スーパーで買うのが習いとなった。
パン食の習慣も、コーヒー(インスタント)が自宅に置かなくなったのと平行して、ほとんどなくなっていったような気がする。
ごくたまに、発作的に、アンドーナツとコーラという組み合わせを食べたくなったりする。
そんな悪食を欲する時というのは、多くても月に一度である。
しかし、トーストとコーヒー(あるいは牛乳)という軽食を摂りたくなる瞬間というのは、滅多に生じない。
→ ドクダミやムラサキツユクサに代わって、グラジオラスが庭や畑をにぎわせてくれている。
そして、食べたいと思わないという以前に、思い浮かびもしない。
テレビのCMで、松たか子さんが食パンを宣伝しているのを見ても、それもいいなー、くらいのものである。
むしろ、松さんに見蕩れて終わり、だった。
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