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2011/07/01

憂鬱な梅雨そして夏の始まり(後編)

 小生が一人暮らしだし、碌なおもてなしも出来ないことを見越して、庭先での挨拶だけで済ませるつもりでいたようだ。
 いろんなお喋りをさせてもらった。

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→ 3つの苗を植えたマンデビラだが、そのうちの2つのマンデビラが、一昨日、そして今日と、開花してきた。ただ、花もいいのだが、ツルも伸びて欲しい。


 この数日、事情があって、遠近のいろんな知り合いの方たちと、おしゃべりをする機会に恵まれた。
 小生の家の事情を知る方もいらっしゃり、我が家の田圃などの地所の歴史を勉強させてもらった。

 例の、近所の不動産屋の男に掠め取られてた土地の件も話題になった。

 その不動産屋は、たちの悪い奴で、田舎の土地の入り組んだ事情に、あるいは土地の権利などに疎い素人の弱みに付け込んで、近隣の土地を<合法的に>取得し、億を超えるカネを手にしたという。
 我が家の49平米の土地も、土地の前後をその不動産屋に買われて、飛び地になってしまい、気づいたときには、もう、手も足も出なくなり、気がついたら、土地の権利を喪失し、今や不動産屋の手中というわけである(固定資産税だけは今も我が家が払っている!)。
 その不動産屋Sの悪評は、地元では有名のようだった。
 小生が知らないだけだったのだ。

 そんな話や、近所で空き巣が横行している、という話も。
 それも、一人暮らしなど、家を明け勝ちの家が狙い打ちされていて、十数件の被害が出ているとか。
 しかも、過日、一人が捕まったのだが(奪った宝石か何かを売却し、足が付いたとか)、空き巣犯はまだ他にもいるとか。
 中にはガラスを割って進入するケースもあるというから、戸締りをするにしても、そんな犯行に対しては無力なわけである。
 防犯をどうすべきか、頭の痛いことである。
 家に金目のものはない、なんて空き巣犯には分からないわけだし。

 お喋りをすると、いろんな情報が入ってくる。
 その全ては書けないが、語り合うことは貴重な機会だと痛感させられた。

 さて、遠方よりわざわざ来てくださった方と、庭先でお喋りしてた。
 その方の家の、見事に手入れのされた庭、それに比して、我が家の庭や畑の惨状、といった話をしている矢先だった。
 我輩の目の先に、何やら不穏な光景が。
 
 あああ!
 アメリカシロヒトリだ。
 アメシロに食い潰された枝葉の惨状が目に飛び込んできたのである。
 見回してみたら、アメシロの被害に遭っているのは、一本だけではなかった。

 数日前、庭を見て回った際には、なんともなかったはずなのに。
 小生の目が節穴だったのか。
 それとも、この数日の豪雨と湿度と高温で一気に害虫たちが繁殖したのだろうか。

 その方が帰られた後、早速、アメシロ退治作業に取り掛かった。
 ノコギリを持ち出し、アメシロに犯されている樹木の枝葉を大胆に伐採してく。
 今のところ、2本の木だけがやられている。
 葉っぱが食い尽くされて薄い茶褐色に変色した、そんな葉の付いた枝を庭先に纏める。
 伐採した枝葉は結構な量となった。
 改めて間近で観察すると、毛虫が一杯、うようよしている。

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← これがマンデビラの花。凛とした雰囲気がある。風に揺れる姿が毅然としている。

 伐採した枝葉を山にし、新聞紙を炊き付けにして、枝葉を燃やそうとする。
 要は、アメシロの全滅である。
 が、新聞を何日分も燃やしても、樹木はあまり燃えてくれない。
 このところの雨で水分をたっぷり吸い込んでいる。
 しかも、樹木は弱っているとはいえ、若い木で、幹も瑞々しい。

 父が何年も前に使っていた防虫剤を燃えきらない枝葉に撒く。
 それでも、毛虫たちは元気に這い回っている。

 
 とうとう、冬場に使い切れなかった灯油を持ち出してきた。
 灯油を数リットル、枝葉の上にぶちまけ、ライターで点火する。

 最初はチロチロとした炎が、そのうち、ゴーという勢いで燃え上がった。
 
 燃えろ、腐った枝葉、燃えろ、アメシロども。

 しかし、枝葉は完全には燃えきらなかった。

 一時は枝葉を多い尽くさんばかりの炎が上がったのである。
 炎の勢いが強すぎて、風もあったので、炎が我が家に飛び移るのではと、ハラハラしたものだった。

 なんとか、無事、自然に沈下したけれど。

 それなのに、後になって煤けて黒っぽくなっている枝葉の残骸の周辺を仔細に観察してみたら、なんと、まだアメシロが何匹もうろうろしている。
 なんて、丈夫な虫なのか。

 小生の怠慢と、散布すべき防虫剤を買うカネがなくて、我が家の庭の樹木には、防虫剤を散布していない。
 近隣の家々は、多分、そんな作業は済ませているのだろう。
 
 あとで、買い物のついでに、近所の家の軒先に覗く庭を見て回ったら、我が家ほどではないが、アメシロに犯されている枝葉があった。
 教えて回りたい心境だった。

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→ もう一本のマンデビラ。残るもう一本のマンデビラは、花は蕾のままである。それ以上に、ツルがまるで伸びないのが気に掛かる。

 雑草、そしてアメシロなどの虫。
 憂鬱な梅雨そして夏の始まりである。

 そんな作業をしていたら、気がつくと、お昼を回っていた。
 食事もしていない。
 作業に疲れて、食事する元気もなくなった。
 とうとう、夕食まで、牛乳とジュースだけで、午後をやり過ごした。

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コメント

弥一さん夜8時投稿は予約投稿かな?
暑いですね、もう日本は夏と冬だけになるかも。
マンションの高層に独りで住むと音もなにもしないから引きこもりになっちゃうと心理学者にいわれました。
弥一さんのように庭仕事やっておられればまず大丈夫。
僕は馴染みの床屋で世間話してきました。
近くのコンビニ三回も強盗に入られたとか。
まぁ物騒だ。
夜は警察の車が止まってます。
国民健康保険で健康診断しました。
体重が45キロしかないのに、コレステロールが高い。
弥一さんは健康は大丈夫かな?
何とか夏乗り切りましょう!

投稿: oki | 2011/07/01 22:47

こんばんは、okiさんもこんばんは。

除雪、除草、除虫、
僕のまわりには、そんなに除きたくなるものどもはないのです。

国見さんは、なにをしでかしたのか、
心当たりはありませんか?
シーシュポスもなにかをしでかして ――しかし、理由はよく分からないし、
重要でもなく―― 神々の怒りをかってしまったそうですが。

投稿: 青梗菜 | 2011/07/02 21:07

okiさん

高層マンションに一人暮らし。
優雅そうに見えますが、実情はどうなのでしょう。
交際好きでないと、自ら社会に出るようにしたほうがいいのでしょうね。
それも、単に美術館に行くとか、そんな鑑賞じゃなく、人とのかかわり。

床屋さんとのお喋りもいいですね。
小生も高輪居住時代、近所の床屋での清談は楽しみでした(彼がお喋り上手なのでしょうが)。

体のほうも、会社や学校だと定期健診があったりしますが、社会的に孤立すると、心も体も閉じこもりがちになる。

庭や畑があるといっても、普段は、一言も口を聞きません。
今日も、そう。
町内会などとの付き合いを考えないといけないけど、時間がない。
ブログも、以前(東京在住時代)に比べると、随分、手薄になってます。

投稿: やいっち | 2011/07/02 21:42

青梗菜さん

自ら求めたわけじゃないのに、除したいものが次から次へと。
厄払いでもする?

自ら求めたわけじゃない、といいつつ、もしかしたら本能的な嗅覚が、こうした生活に陥らせているのかも。

本性からの自虐的な人間なのか。

まあ、天性のものとあきらめています。

投稿: やいっち | 2011/07/02 21:55

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