朝顔 ゴーヤと競り合うほどに(後編)
小生にしても、ゴーヤのために張ったネットを目一杯に伸ばして、朝顔のためのネットにした。
朝顔がこんなにも勢い良く弦を伸ばすとは予想外だったのだ。
3年前や一昨年は、朝顔は、支柱を交換するだけで、ツルの伸びも、勢いがなく、ネットなど論外だったのだ。
それが、今年は、なぜか、(3本のうちの1本だけだが)ツルの勢いだけからすると、ゴーヤより勢いが凄い。
千代女の句に戻る。
最初は、庭の隅っこにこじんまりと育っていたものが、七月の半ば頃には、ツルの伸びる勢いに圧倒される。
無論、日々、朝から日光の厳しくなる前くらいまで、花を咲かせるし、葉っぱも次々と茂らせてくれる。
そうした葉っぱやツルが、やがて最初は離れていた井戸にまで達し、ついには、釣瓶さえ、絡まれて、うっかり水を汲もうものなら、釣瓶が傾いたりして、水を被ったりする。
朝顔のツルも葉っぱも、九月ともなると、もう立派過ぎるくらいになっている。
なので、千代女の句も、九月以降の情景を描いたものでは、という解釈の余地もありえる、だろうか。
小生には、そうは思えない。
→ 観賞用? それとも緑のカーテン? とにかく勢いが素晴らしい。畑のヒマワリも含め、みんな大輪の花を咲かせている。
この句の眼目(の一部)は、朝顔の生長の著しさにあるのでり、ついこの間までは、井戸や、まして釣瓶には、朝顔の葉っぱやツルが取り巻くなんてことはなかった…。
それが、数日ぶりに、あるいは昨日はなんともなかったものが、その翌日に、井戸の水を汲もうとしたら、釣瓶が朝顔のツルに絡まれるほどに一気に育った、その勢いを表現している、小生はそう、理解している。
さて、「朝顔」というと、つい連想するのが「夕顔」である。
その辺りのことを、いつか、雑談してみたいが、その前に、実物の「夕顔」を見るのが先なのだろう。
何処で見ることが叶うやら。
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