物語の中の物語、物語の密林(前編)
昨日、ポール・オースター著の『オラクル・ナイト』柴田元幸/訳 新潮社)を読了した。
読み始めたのは、12日なので、(仕事で読めない日を除くと)読み始めて四日目に読了したことになる。
← 畑で種から唯一、花にまで育ってくれた鳳仙花。畑で今日も孤軍奮闘。
240頁ほどの、長編というほど大部の小説でもないのに、四日も費やしたのは、法事の準備に追われて、じっくり腰を落ち着けて本を読めなかったことがあるようだ。
未明(三時過ぎから四時過ぎ)に帰宅し、数時間、仮眠して、九時前に目が覚める。
当然、睡眠は十分に取れているわけではないのだが、睡眠障害があって、熟睡など夢の夢の小生なので、寝不足気味なのだが、目が覚めてしまう。
そこで、どうせ眠れないのならと、午前中、お昼ごろまで、草むしりなど庭仕事に精を出す。
法事の日が迫っているし、家の中の整理も含め、気持ちの上でも慌しい。
そんな気の落ち着かない中にあっても、しかも、疲労気味の体を持て余しているにも関わらず、オースターの小説(本)を手にすると、暫し、彼の物語の世界に引き込まれる。
→ 車道沿いの花壇に育つヒマワリ3つ。とうとう三つとも開花してくれた。
少しは小説めいたものを書いたことのあるものとして、物語を作り出す、その作者の意図が透けて見える…はずなのだが、読んでいるうちに彼の織り成す話の行く末が気になってならなくなる。
さすが、名うてのストーリーテラーの面目躍如である。
彼の小説は、物語の中に物語が幾重にも織り込まれていて、時に話が見えなくなりそうになったりするが、そこは計算の行き届いた話の展開の仕方があって、登場人物の名前を読んで、一瞬、この人、誰だっけ? という状態になりがちな小生にも、ちゃんと筋が追える。
オースターの小説(本)は、本書で五冊目である。
← ポール・オースター/著『オラクル・ナイト』柴田元幸/訳 新潮社)
しかも、本書は、昨年秋、図書館から借り出して読んでいた。
でも、オースターの本を一冊は手元に置いておきたくて、近くの書店でたまたま在庫していた(翻訳としては一番、新しいから、なのだろう)、本書を敢えて購入し、再読したというわけである。
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