ドクダミの野にコスモスが(前編)
昔、我が家の田圃だったが、稲作ができなくなって、人の手に渡った土地。
← 今までは折れないように、そして、ゴーヤのツルが巻き付けるように、つっかえ棒を添えておくだけだったが、今日、ネットを張った。いよいよ緑のカーテンへ第一歩である。このネットも、早晩、もっと高いものに張り替えないといけないに違いない…期待を込めて、そう思う。
その元は田圃だった土地は、今は、管理をかねて、近所の方たち数人が分け合って、それぞれに好きな作物を育てる畑にしている。
→ 三株のゴーヤの列に向かって左側には、マンデビラが三輪、育っている。これも背丈が大きく伸びると聞いて、朝顔などと一緒に買ってきて育ててきた。その朝顔は、育ちが今ひとつ。一昨年も朝顔は、店側が言うほどには元気良くそだってくれない。
我が家の分も割り当てがある。
割り当てをした頃、母は入院していた。
← そのマンデビラも、一輪だけ開花していた。今朝、この細長い花壇に水遣りに行って、開花に気づいたのだ。昨日は咲いていなかったのが、一気に大輪の花を咲かせるなんて、ドラマチックだ。
でも、退院したら、母が畑を遣るから、数メートル四方の一角だけ、残されていた。
→ 他のマンデビラも、開花は間近の予感。もう、今にもはち切れそうだ。ちょっと優しくこすったら、いっちゃうかもしれない ? !
けれど、母は退院したものの、車椅子生活。とてもじゃないけど、畑作などできない。
← 一昨年の台風の強風に懲りて(十メートルほどの高さの杉の木が幹の中途で折れてしまった、しかも、隣家の茶の間の窓に倒れ掛かったりして…)、上のほうを伐採し、高さを半分にした松。この松は、今やカラスの恰好の止まり木になっている。
父は、昔から畑だった十メートル四方の土地で畑作をやってきていて、それで手一杯。
→ 番(つがい)なのだろうか、この二羽のカラスは、我が家のこの松をしばしば止まり木にする。枝葉を刈り込んでしまったので、鳥たちの隠れ家にはなりそうにないけど、休憩所にはなっているようだ。
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